長野市の善光寺近くの喫茶店「ロートレック」は、その名前が示唆するように、2階は画廊になっていて、美術や写真が好きな人が集まる喫茶店です。今回、4年ぶりくらいに訪れたのですが、懐しかったので駐車場で建物の写真をとっていたら、お店の女性マスターに、「久しぶりですね」と声をかけられました。かつては、月に2~3回はコーヒーを飲みによっていて、話をすることもあったので、覚えてくれていたのでしょう。比較的広い駐車場があり、善光寺のお参りや近くに来た時に、休憩に最適なお店です。フランスのピアニスト。
GEORGES ARVANITAS (ジョルジュ・アルバニタ)
ROUND ABOUT MIDNIGHT (CARRERE 1985年録音)
ジョルジュ・アルバニタは、1958年録音の「3.A.M」(Pretoria)でまず知りました。60年代末から70年代初めにかけてスタイルを変えて、モード路線になりましたが、80年代は、伝統的な色合いが濃くなっています。これは、元々LP2枚組で出されたものですが、それがCD1枚に収められたものです。アルバニタについては、拙ホームページにまとめたことがありますが、本アルバムは、最近、ようやく中古CDで入手できました。
メンバーは、ジョルジュ・アルバニタ(p)、Stephane Persiani(b)、Charles Saudrais(ds)。ライナーノートがフランス語なので、名前の読みがわからないのはもちろん、文章の意味もほとんどわかりません。ベースは、JACKY SAMSON(ジャッキー・サムソン)と組んだ録音が多かったのですが、ここでは、Stephane Persianを起用しています。Persianは、音がよく伸びる重量級のベーシストです。
14曲もありますが、ほとんど有名曲です。「Night In Tunisia」(チュニジアの夜)、「Dolphin Dance」、「Lush Life」、「My Love Goes Through Time」、「In A Sentimental Mood」、「All Blues」、「’Round Midnight」、「Windows」、「Blues For Joe」、「Misty」、「Blue Monk」、「Once I Loved」、アルバニタのオリジナルが2曲あり、「Charles' Tone」、「Lullaby Of Florence」。H・ハンコック作「Dolphin Dance」やM・デイビスの「All Blues」あたりにも興味が湧きます。
選曲、演奏ともによく、なかなか楽しめるアルバムです。バド・パウエルに基本はおいていますが、ヨーロッパのミュージシャンらしく、ことにスローなものなどタッチがきれいで、また、和音も無理がないように聴こえます。テンポの遅い「Lush Life」や「In A Sentimental Mood」におけるアルバニタ(p)の原メロディーを生かした抒情的なプレイが美しく、歯切れのいいタッチの「My Love Goes Through Time」や「Windows」など、充実した内容です。ジャケットもグッドで、本当はLPで持ちたい。
【喫茶店 ロートレック】
住所:長野県長野市大字長野東之門町363
電話: 026-234-1810
ロートレックの外観です。左手も駐車場になっていて駐車場が広くてありがたい。
左側が喫茶店の入り口、右はギャラリー(画廊)の入り口。
喫茶店内部です。カウンター席もあります。
コーヒー。由緒正しい純喫茶という雰囲気が気に入っています。