安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ソニー・クリス UP, UP, AND AWAY

2014-12-07 09:47:35 | アルト・サックス

先月、飯田市の友人Nさんから、同市の和菓子店「船橋屋」が作った「清内路かぼちゃもちパイ」をいただきました。「もちパイ」は、大福餅をパイ生地で包んだ同店の看板商品で、通年商品は「大福もちパイ」と「草もちパイ」だそうです。今回、伝統野菜で長野県下伊那郡阿智村清内路だけで作られている『清内路かぼちゃ』を使用したもちパイが開発されました。かぼちゃのあんとパイ生地の組み合わせは、上品な甘さで美味しく、売れ行きも上々のようでした。売れたヒット曲が入っているアルバム。

SONNY CRISS (ソニー・クリス)
UP, UP AND AWAY (Prestige 1967年録音)

   

「Up, Up and Away」(ビートでジャンプ)は、フィフス・ディメンションのヒット曲で、ビルボード・シングルで最高7位になり、ダイアナ・ロス&シュープリームスなどたくさんのカバーがあります。リリースされたのは、1967年5月ですが、ソニー・クリスの録音が1967年8月18日なので、ポップス歌手並の早さでカバーしています。僕は、ラジオから流れてくる、明るくてハーモニーのきれいな、フィフス・ディメンションの歌が大好きでしたが、この録音によってジャズ化されていたのには驚きました。

メンバーは、ソニー・クリス(as)、シダー・ウォルトン(p)、タル・ファーロー(g)、ボブ・クランショー(b)、レニー・マクブラウン(ds)。ピアノ・トリオ伴奏のワンホーン編成でもよい気がして、ギターのタル・ファーローを加えた意図がよくわかりませんが、クリスとユニゾンでやっているところもあり、ギターの太い音色がほしかったのだろうかと、想像しました。

曲は、ポップスのヒット曲が、「Up, Up and Away」(ビートでジャンプ)、「Sunny」(サニ―)、スタンダードが、「Wilow Weep For Me」(柳よ泣いておくれ)、パーカーの「Scrapple From The Apple」、ホレス・タプスコット作「This is For Benny」、ソニー・クリスの自作「Paris Blues」の全6曲。ボビー・へブの「Sunny」も、1966年全米最高第2位の大ヒット曲です。古いポップスも好きだった僕にはかなり親しみやすい選曲でした。

出だしから明るくて、エネルギーが漲っている演奏が続きます。「Up, Up and Away」や「Sunny」では、おなじみのメロディが流れてくるので、それだけで嬉しくなりますが、前者におけるクリス(as)のソロは、変化に富んでいます。少しうるさいところはありますが、「Scrapple From The Apple」では、クリスとタル・ファーロー(g)が熱演をしていて、一気呵成に聴かせます。スローテンポの「Willow Weep For Me」でも、クリス(as)はダークな音色で力強く吹いています。全体に、シダー・ウォルトン(p)のプレイが落ち着きを与えています。

【船橋屋のもちパイ】

住所:長野県飯田市山本3338-1
TEL:0265-25-2043
ホームページ:船橋屋 

      

      

      

      

僕の撮った写真が、美味しそうにみえませんが、実物はもちもちさっくりで、結構なお味でした。パイのあんは、『清内路かぼちゃ』の黄色い色がよくでています。「清内路かぼちゃもちパイ」は材料の関係で、本年は11月末で販売を終えたようです。他の通年商品なら手に入ります。