長野市内の映画館、長野相生座で、「映画デビュー60周年雷蔵祭」が開催されたので、「喧嘩鴛鴦」(1956年公開)を見に行ってきました。最近、市川雷蔵主演の「ある殺し屋」と「ある殺し屋 鍵」をDVDで見て、そのニヒルさに彼のファンになりました。雷蔵は侍役も似合い、「眠狂四郎」シリーズが有名ですが、「濡れ髪剣法」などコメディタッチの時代劇も面白い。共演者も豪華で、「濡れ髪剣法」のお姫様役の八千草薫の可愛らしさにも驚きました。可愛らしい声のダイアナ・パントンを。
DIANA PANTON (ダイアナ・パントン)
MY HEART SINGS (ewise degital multimedia 2013年録音)
ダイアナ・パントン(vo)は、ここ1~2年で日本でも人気が高くなっている、カナダ出身の女性歌手です。これまでに数作が日本でも発売になっていて、このアルバムは初めてのライブ盤になります。これは、2013年8月20日の台北で行われたコンサートのライブ録音ですが、2012年に香港と台湾のジャズ・チャートで一位となり人気があるので、ツァーが行われたようです。
メンバーは、ダイアナ・パントン(vo)、レグ・シュワガ―(g)、ドン・トンプソン(p, b)という3人で、シンプルな伴奏により歌っています。レグ・シュワガ―(g)は、ジョージ・シアリング楽団での活動が長かったようですが、彼女の声に寄り添うようないい伴奏をしています。ドン・トンプソンは、彼女の先生ともいうべき人でソロもとっていますが、やはり出過ぎないプレイぶりです。
曲は、ほとんどスタンダードです。「I've Told Ev'ry Little Star」、「Corcovardo」、「Destination Moon」、「Manha de Carnaval」(黒いオルフェ)、「Tea For Two」(二人でお茶を)、「Smile」、「Plus Je Tembrasse」、「If」、「Stars Fell On Alabama」(星降るアラバマ)、「Wouldn't It Be Loverly」、「Moon River」、「A-Tisket, A-Tasket」、「Tian Mi Mi」(ティエン・ミー・ミー)、「Fly Me To The Moon」の14曲。スタンダード以外は、ブレッドのデヴィッド・ゲイツのヒット曲「If」と、現地の歌の「Tian Mi Mi」で、後者は聴衆に受けています。
ダイアナ・パントンの歌は、清楚で癒し系なのですが、ジャズ的なフィーリングもあります。声が可愛らしくて、癖がありません。大きな会場だったようですが、シンプルな歌伴に彼女のMCもあって、親密な雰囲気が醸し出されています。おなじみの「I've Told Ev'ry Little Star」、「Smile」、「If」、「Wouldn't it be Loverly」、そして、ロマンティックなボサノヴァ「Corcovado」など、パントンの寛いだ歌が楽しめ、また、付属のDVDでは、コンサートの模様を見ることができます。
【市川雷蔵祭】
参考ホームページ:角川シネマ
雷蔵祭りのチラシ。元は、角川シネマの企画のようです。
長野相生座の前の権堂通りに置かれた、市川雷蔵のパネル。
「濡れ髪剣法」のDVDパッケージ