群馬交響楽団の第591回定期演奏会が、9月17日(日)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。
(出 演)
指揮:飯森範親
ソプラノ:森谷真理
メゾソプラノ:富岡明子
テノール:村上公太
バスバリトン:平野和
合唱団:群馬交響楽団合唱団
合唱指揮:阿部純
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:福田俊一郎)
飯森範親さんは、現在、パシフィックフィルハーモ二ア東京音楽監督、日本センチュリー響首席指揮者などを務め、本年4月から群響常任指揮者。森谷真理さんは、ニューヨークのマスネ音楽院修了、リンツ州立劇場の専属歌手を務めた他、国内外の主要オーケストラと共演。富岡明子さんは、東京芸大大学院、パルマ音楽院修了。日生劇場、サイトウ・キネン・フェス、二期会公演などに出演。
村上公太さんは、東京音大卒、新国立オペラ研修所修了。日生劇場、新国立劇場などに出演。平野和さんは、日大、ウィーン国立音大修士課程修了、グラーツ歌劇場、ウォーン・フォルクスオーパーの専属歌手を経て、ウィーンを拠点に活躍。詳しくは、下記をご覧ください。
(曲 目)
モーツァルト / レクイエム ニ短調 K.626 からラクリモサ
ヴェルディ / レクイエム
第1曲 「永遠の安息を与えたまえ」と「主よ、あわれみたまえ」
第2曲 「怒りの日」
第3曲 「主イエスよ」(奉献唱)
第4曲 「聖なるかな」
第5曲 「神の子羊」
第6曲 「永遠の光を」(聖体拝領唱)
第7曲 「われを許したまえ」
(感 想)
飯森範親さんが、群響の常任指揮者に就任して2回目の定期演奏会で、ヴェルディの「レクイエム」を取り上げ、4人のソリストも強力な布陣で、飯森さんの意気込みが伝わってきました。詩人のマンゾーネの死を悼み作曲された作品ですが、演奏にも、緊張感が漂い、厳粛な雰囲気も出ていました。
オペラのような曲だと言われますが、ppp以下の最弱音からfff以上の最強音まで、ダイナミックレンジの幅が広く、音響的にも色彩豊かで、圧倒されました。何度が反復される、大太鼓を含む管弦楽、合唱が咆哮する「怒りの日」(ディエス・イレイ)の迫力は、実際に聴かなければわからないもので、そこだけでも感激。
ソリストもそれぞれ素晴らしく、ことに、平野和さんのバスバリトンの声が深々として印象に残り、トランペットが左右の客席で吹くバンダや、ファゴットの響きには癒されました。最後の弱音による「リベラメ」(われを解き放ちたまえ)まで、惹きつけられた曲、演奏でした。
(群響Facebookからお借りした当日の演奏写真)
指揮者の飯森範親
ソリストらと。手に持っているのは、群響ダルマ。
ソリストを中心とした演奏光景。
オーケストラと合唱団、ソリストの全体。
【群馬交響楽団ホームページ】
【あらかじめ聴いたCD】
ヴェルディ:レクイエム他。カルロ・マリア・ジュリー二指揮フィルハーモニア管弦楽団・合唱団(EMI 1963~64年録音)。今回新たに購入しました。2015年リマスター音源使用のSACDで、音質も良い。
ヴェルディ:レクイエム他、ピエール・ジョルジュ・モランディ指揮ハンガリー国立歌劇場管弦楽団・合唱団。(NAXOS 1996年録音)。こちらは、前から持っているものです。
(出演者のプロフィール)
【飯森範親オフィシャル・ホームページ】
飯森範親オフィシャルサイト | -NORICHIKA IIMORI OFFICIAL SITE- (iimori-norichika.com)