ここ3~4ヶ月の間に購入し、楽しんでいるクラシックのアルバムについて記します。一番の話題は、ピアニストのユジャ・ワンの新譜です。
【ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集&パガニーニ狂詩曲】
ユジャ・ワン(ピアノ) グスターボ・ドゥダメル指揮 ロサンゼルスフィル
ジャケット
(曲目と演奏者は、次のとおり)
(感想など)
CD2枚組ですが、続けて一気に聴きました。ユジャ・ワン(p)の独奏、ドゥダメル指揮のロサンゼルス・フィルの演奏が素晴らしくて、購入してよかった。録音は、2023年2月で、音質もいいように思われます。クラシックファンの間で、話題になりそうな新譜です。
ユジャ・ワンの演奏は、書かれてある音符を全て明晰に再現している感じです。ピアノ協奏曲第2番の第三楽章などは、右手、左手が独立して鮮明で、あたかも二人の弾き手がいるかのようでした。ピアノ協奏曲第3番は、ピアノと管弦楽が調和していて、ラフマニノフの世界が浮かび上がるようで、最も印象に残りました。
(以下、ブックレットの写真から演奏光景)
(参考)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 ライブ映像(一部)が観れます。
【ユジャ・ワン(Yuja Wang) ホームページ】
スケジュールを見ると、一流オーケストラとの共演やリサイタルが予定されていて、マーラー室内管を弾き振りする他、パリ管、シカゴ響、ボストン響、クリーヴランド管、ベルリンフィルなどの公演に登場します。
【Verdi: La Traviata(ヴェルディ:椿姫)】
カルロス・クライバー(指揮) フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、合唱団。1984年12月20日ライブ録音。
(主な出演者)
チェチーリア・ガスディア(S, ヴィオレッタ)
ペテル・ドヴォルスキー(T, アルフレード)
ジョルジョ・ザンカナーロ(Br, ジョルジョ・ジェルモン)
エディト・マルテッリ(S, フローラ)
マウリツィオ・バルバチーニ(T, ガストン)
ジュリアーナ・マッテイーニ(Ms, アンニーナ)
カルロス・クライバーには、バイエルン国立管弦楽団を指揮した「椿姫」(ヴィオレッタは、イレアナ・コトルバス、1976~77年録音)のアルバムがありますが、こちらは、1984年のフィレンツェにおけるライブ録音。主役のガスディア、ドヴォルスキーが熱唱し、クライバーの指揮も熱を帯びている感じです。
(以下、ブックレットの写真から)
僕の好きなペテル・ドヴォルスキー(テノール)の歌が聴けて嬉しい。ガスティア(ソプラノ)も若々しくて、フレッシュ。
舞踏会の場面でしょうか。
【酒井有彩 憧憬】
酒井有彩(ピアノ) 2023年4月20~21日、高崎芸術劇場で収録。
昨年、酒井有彩さんのピアノリサイタルを聴き(その記事へのリンク)、好印象を持ったので、新譜が出たので購入しました。音楽の街ライプツィヒをテーマに、選曲されています。ジャズの場合もそうですが、ライブ(リサイタル)を追体験できるCDの発売は嬉しい。
曲目の中では、特に、シューマンの「アベッグ変奏曲」と「夕べの歌」、クララ・シューマンの「ノットゥルノ」、バッハ「シャコンヌ」が印象的。美しいメロディの曲が多く、演奏も繊細さがあり、親しみやすい内容です。
【収録曲目】
シューマン:アベッグ変奏曲 作品1
シューマン/レヴィンソン編:《ミルテの花》より「くるみの木」 作品25-3
クララ・シューマン:《音楽の夜会》より「ノットゥルノ」 作品6-2
メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲ニ短調 作品54
シューマン/サン=サーンス編:夕べの歌 作品85-12
ブラームス/フリードマン編:《16のワルツ》作品39より第15番-第2番
ギーゼキング:スカルラッティの主題によるシャコンヌ
J.S.バッハ/ブゾーニ編:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004より)
メンデルスゾーン/タールベルク編:歌の翼に(6つの歌作品34-2)
【酒井有彩 ホームページ】