安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

バルネ・ウィラン FRENCH BALLADS

2009-12-13 23:08:11 | テナー・サックス

久しぶりに安曇野市に帰ったので、母を車に乗せて温泉(市営の日帰り温泉です。)に連れて行きました。もちろん自分も入浴してきましたが、帰宅後ちょっと遅い昼ごはんを食べると、猛烈な眠気が襲ってきたので昼寝をしました。最近、集会や宴会で夜も忙しいので、体が疲れているせいでしょうか。起きてから、こういう日曜日にはバラードでも楽しもうと、バルネの作品を聴いてみました。

BARNEY WILEN (バルネ・ウィラン)
FRENCH BALLADS (IDA 1987年録音)

 Frenchballads

バルネ・ウィランといえば、「Barney」(RCA)などで聴かれるように、フランスの1950年代を代表するテナー・サックス奏者ですが、60年代、70年代は目立った活動が見られませんでした。86年になり「ラ・ノート・ブルー」を録音してカムバックし、翌年録音したのが、この作品です。

フレンチ・バラッズという名前からして企画もののイメージがありますが、そのとおりでフランスのシャンソンや、ミシェル・ルグランの映画音楽に題材をとって演奏をしています。メンバーは、バルネの他にミシェル・グライエール(p)、リカルド・デル・フラ(b)、サンゴマ・エベレット(ds)で、グライエールのピアノにも注目です。

曲は、日本語で記します。シャンソンの「詩人の魂」、「パリの空の下」、「マイ・ウェイ」、「枯葉」、「バラ色の人生」、「シラキューズ」、「今宵ただ一人」、そしてミシェル・ルグラン作曲「これからの人生」、「思い出の夏」、「ワンス・アポン・ア・タイム」、「風のささやき」、ジャンゴ・ラインハルト作曲「夢の城」、「ティアーズ」の13曲。メロディを知っているものが多いので、どう展開しているか興味が湧きます。

「マイ・ウェイ」を初めて聴いたときに、結婚式場でよく流れているなあと変な感想を持ちましたが、バルネの音が優しくてそんな感覚を持ちました。「枯葉」はうれしいことに前奏の3連音符を吹いてくれます。「パリの空の下」や「詩人の魂」も緩急をつけた美しい出来ですが、実は一番の聴きものは「ティアーズ」におけるピアノ抜きのトリオ演奏で、スリリングなプレイが続きます。

ホームページに、ミッチ・ゲイナー(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ミッチ・ゲイナー



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
azumino さん、こんばんは。 (duke)
2009-12-15 22:29:38
azumino さん、こんばんは。

「詩人の魂」は大好きなシャンソンです。アーチー・シェップもフレンチ・バラッズでこの曲を取り上げておりましたが、表現がオーバーでした。ウィランの表現はやはりフレンチですね。フレンチ・キスのように官能的という意味ではありませんよ。(笑)
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dukeさん コメントありがとうございます。 (azumino)
2009-12-16 22:19:39
dukeさん コメントありがとうございます。

先日、テレビでロートレックの生涯を放映していましたが、シャンソンは酒場で力強く歌われるために作られていたことを再認識しました。

バルネは、ムード一辺倒に流れず吹いています。代表的なアルバムとはいえないまでも復帰後よく残してくれたと思います。
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