飯森範親指揮群響の定期演奏会を、4月22日(土)に高崎芸術劇場で聴きました。今回は、飯森範親さんの群馬交響楽団常任指揮者披露演奏会です。
(出 演)
指揮:飯森範親
ヴァイオリン:三浦文彰
管弦楽:群馬交響楽団
飯森範親さんは、1963年生まれ、桐朋学園大学指揮科卒業。現在、パシフィックフィルハーモ二ア東京音楽監督、日本センチュリー交響楽団首席指揮者、山形交響楽団桂冠指揮者などを務め、2023年4月から群馬交響楽団常任指揮者に就任。三浦文彰さんは、2009年ハノーファー国際コンクールで優勝。以後、ロサンゼルス・フィル、ロイヤル・フィル、ベルリン・ドイツ響、バルセロナ響などと共演し、国際音楽祭にもたびたび招かれている。エイペックス・クラシックスよりCDをリリース。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
モーツァルト / 交響曲第1番 変ホ長調 K. 16
ショスタコーヴィチ / ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 作品77
〈休憩〉
R. シュトラウス / 交響詩「英雄の生涯」作品40、TrV190
(感 想)
指揮者の飯森さんがプレ・トークに立ち、モーツァルトの交響曲1番とR. シュトラウスの「英雄の生涯」は、調性が変ホ長調で共通していることや、後者は、R. シュトラウスが、交響詩と決別し、オペラ作家としてやっていく決意の曲であるとし、自分の決意表明でもあると語っていたのが印象的でした。
交響曲1番は、弦楽器中心の楽器編成で、中低音に厚みが出ている颯爽とした演奏でした。「英雄の生涯」は、ステージいっぱいに楽器が配置され、見ているだけで壮観、演奏もコンマスの伊藤文乃さんのソロやホルン陣がよく、幕開けに相応しい熱演でした。
ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲は、ブラヴォーの掛け声も飛んでいましたが、僕は苦手な作曲家、曲なので、どこがいいかよくわからないまま終わりました。飯森さんが常任指揮者に就任し、群響の新時代の幕開けということからか、会場はほぼ満席で、その点も良かった。
【群馬交響楽団ホームページ】
(出演者プロフィール)
【飯森範親ホームページ】
飯森範親オフィシャルサイト | -NORICHIKA IIMORI OFFICIAL SITE- (iimori-norichika.com)
【三浦文彰ホームページ】
三浦文彰(fumiaki miura)オフィシャルサイト (avex.jp)
【あらかじめ聴いたCD】
モーツァルト交響曲全集より第1番。今シーズンの群響定期演奏会では、飯森マエストロの意向により、モーツァルトの曲が必ず入るので、それに備え全集を購入。演奏は、ニコラス・ウォード指揮ノーザン室内管弦楽団(NAXOS 1988年~94年録音)
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番。ヒラリー・ハーン(vn)。
R. シュトラウス:英雄の生涯。ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1970~75年録音)。特に管楽器陣が素晴らしい。管弦楽曲全集の一枚。