安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アーネスティン・アンダーソン LIVE FROM CONCORD TO LONDON

2014-11-09 08:34:41 | ヴォーカル(E~K)

所用で、諏訪湖の近くに行ってきたのですが、ちょうど間欠泉が噴水のようにあがるところに出くわしたので、あわててシャッターを切りました。すごく高くあがったわけではありませんが、自然の温泉が噴き出ているのには、ちょっと感動しました。あたりは、すぐ近くまで湖の水がきている親水公園のようになっていて、湖面の向こう側も見渡せる眺めのよい場所です。湖ではありませんが、大西洋を挟んだ2地点におけるライブ録音です。

ERNESTINE ANDERSON (アーネスティン・アンダーソン)
LIVE FROM CONCORD TO LONDON (Concord 1976、77年録音)

   

アーネスティン・アンダーソン(vo)の復帰となった1976年のコンコードジャズ・フェスティヴァルにおけるライブ録音と、翌1977年にロンドンのロニー・スコッツ・クラブにおけるライブを捉えた録音が収録されています。アンダーソンは、コンコード・レーベルに多くの録音を行っていますが、この76年のステージが本格的なジャズ界への復帰となりました。現在、廉価盤のCDが入手できます。

メンバーは、アーネスティン・アンダーソン(vo)、コンコード・フェスティバルにおける伴奏が、ハンク・ジョーンズ(p)、レイ・ブラウン(b)、ジェイク・ハナ(ds)。ビル・ベリー・ビッグバンド(Take The A Trainのみ)。ロニー・スコッツにおける伴奏が、ジョン・ホーラー(p)、ジム・リチャードソン(b)、ロジャー・セラーズ(ds)。コンコード・フェスでは、伴奏陣も乗っていて、お祭りらしい楽しいステージが展開されています。

曲目は、よく知られたものばかりです。76年のコンコードでは、「Don't Get Around Much Anymore」、「Days of Wine and Roses」(酒とバラの日々)、「Stormy Monday」、「Am I Blue」、「Take The A Train」(A列車で行こう)の5曲。77年のロニー・スコッツでは、「My Romance」、エリントン・メドレーで、「Solitude」、「I Got It Bad and That Ain't Good」、「Do Nothin' Till You Hear From Me」、「Take The A Train」の4曲、そして「Love For Sale」で3トラック6曲。エリントンのものを多く取り上げています。

リラックスし、スイングした素晴らしライブアルバム。アンダーソン(vo)は、既に実績がある歌手で、伴奏陣とも気心がしれているのでしょう。「Don't Get Around Much Anymore」では、ハンク・ジョーンズ(p)のソロに入るところで「ヘイ・ジョー」と声をかけています。ジョーンズも同曲や「Stormy Monday」でスイング感に富んだソロをとっています。アンダーソンのバラードの素晴らしさが聴ける「Am I Blue」もよいし、翌年のロニー・スコッツでは、一段と自在なアドリブを繰り広げ、グルーヴィーな歌を歌っています。

【ジャケットについて(蛇足)】

ジャケット写真に写っている超音速旅客機のコンコルドは主に大西洋横断路線で使われていました。経済的な問題はあったものの、美しい機体で、ファンが大勢いたようです。昔、僕はロンドンに寄った際、空港に駐機している実際のコンコルドを見ることができました。まさに輝いていました。名称の「concorde」(フランス語で「協調」や「調和」の意味)は英語表記では、「concord」になります。レーベル名とかけて機体の写真をこのアルバムのジャケットに使ったのに違いないとLP購入時に思ったものです。

【諏訪湖間欠泉】

所在地:長野県諏訪市湖岸通り2丁目208−9
諏訪市ホームページ:諏訪湖間欠泉センターお知らせ

       

高さは、最初5メートルくらいでたようでした。湯煙でもうもうとしています。 

       

慌ててとったので、逆光ですが、観光客でしょうか、何人もあつまっているのが見えます。

      

諏訪湖間欠泉センターの道路側です。街路樹は紅葉で、なかなかきれいでした。

      

諏訪湖。間欠泉センターの横あたりです。

      

土手が整備されていて、散歩や走っている人もいました。

 


登山靴を購入しました

2014-11-07 08:16:12 | 登山・ハイキング

職場の同僚に誘われて、ハイキング的な登山に行くことになりました。まずは、装備が大事だと、必要なものを一覧表にしてもらい、モンベル安曇野店で購入してきました。代用がききそうなものはあるもので我慢して、登山靴とリュック、雨具などを揃えました。昔使った、登山靴なども持っているのですが、ゴムが硬化していて使いものにならないそうなので、新調しました。今シーズン最後だそうですが、長野市の飯縄山から戸隠スキー場へ降りるコースだそうです。無事に行ってこれたら、リポートを書きます。年齢と体重のせいで、かなりくたびれそうです(笑)。

購入した品物

     

左から、リュックサック、雨具、登山用靴下、右上に登山靴です。全て、モンベルの製品です。

 


エリック・バード THE ERIC BYRD TRIO

2014-11-05 22:03:08 | ピアノ・トリオ

長野県松本市に本拠を置く、J2所属のサッカーチーム「松本山雅」が、11月1日に今シーズンの終了を待たずにJ1への昇格を決めて、県内では大きな話題となっています。本拠地の松本平広域公園総合球技場アルウィンの観客動員数は、一試合平均12,000人を超えていて、盛り上がりを見せています。2001年に竣工した同球技場の建設計画には、僕もほんのわずかですが係わっていて、福岡市や佐賀県鳥栖のサッカー場を視察に行きました。J1へいっても頑張ってほしいものです。勢いのあるピアノ・トリオ。

ERIC BYRD (エリック・バード)
THE ERIC BYRD TRIO (Foxhaven 2001年録音)

   

タワー・レコードの店頭で試聴して購入したアルバムですが、既に話題になっていたようです。試聴用に最適というか、1曲目のプレイに勢い、躍動感があり、グルーヴィーで、つい手が出てしまいました。彼らのホームページによると、エリック・バード・トリオは、ワシントンDCを本拠に演奏活動を行っており、リーダーはエリック・バードと思われますが、一つのユニットとして活動をしています。

メンバーは、エリック・バード(p)、Bhagwan Khalsa(b)、Alphoso Young,Jr.(ds)。エリック・バードは、30年以上にわたり、プロのピアニストとして活動しており、ウィントン・マルサリス、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーらとの共演歴があるとのことです。トリオのCDは、1999年以降7作に上っており、ローカルながら実力と一定の人気があるのでしょう。

曲は、エリック・バードのオリジナル中心です。彼の作曲したものが、「Taken By Force」、「Fall Of Night」、「Goldie」、「Maybe Baby」、「A WMC Autumn」、「Jazz Thing」、「Blessed Assurance」、ベニー・カーター作「Another Time Another Place」、スタンダードの「Under A Blanket of Blue」と「Then Your're Smiling」(一般には、「When You're Smiling」として表記されます)、ヴィクター・フェルドマン作「The Chant」。びっくりしたのは、ボーナス・トラックとして入っていた「Jazz Thing」で、ラップでした。

やや焦点が定まらない嫌いはありますが、勢いがよく爽快なピアノ・トリオの演奏が楽しめます。最初の「Taken By Force」は、アップテンポで、ドラムスのソロから始まり、バード(p)による生きのいいテーマ演奏に入っていき、まずは惹きつけられます。やはりテンポは速いですが、哀愁漂うテーマの「Fall Night」もパワー全開。「Then You're Smiling]など、スローなものでは、ベースの弓弾きによるソロが入ります。「A Wmc Autumn」は、静かにスタートし、次第に盛り上がります。

【エリック・バード・トリオ・ホームページ】

http://www.ericbyrd.com/home

【松本山雅J1昇格を伝える11月2日付信濃毎日新聞】

      


MOANIN (群馬県高崎市)

2014-11-03 09:50:21 | ジャズ喫茶

一昨日の土曜日は、雨降りになったので、職場の仲間で行く予定の登山が延期になり、ポッと時間が空きました。そこで、せっかくなので、群馬県の高崎と前橋のジャズ喫茶に行ってきました。高崎では、初めて「MOANIN」によりました。住宅街のお店で、住居も兼ねているようですが、天井が高くて気持ちのいい空間でした。

食器棚の上にセットされているスピーカーは、アルテックで、アンプはマッキントッシュです。それ以上詳しいことは、他にお客さんもいたので、伺いませんでした。雰囲気としては、住宅街のいろいろな方が集まる喫茶店で、BGM的に上質な音で、ジャズが流れているといった感じでしょうか。トランペットの音が上品に聴こえ、しばし音楽に身をゆだねました。できれば、もう少し聴きたかったのですが、土曜日の午後とあって、別のお客様もおみえになったので、すっきりとした美味しい珈琲をいただいて、お店を後にしました。

【MOANIN】

住所:群馬県高崎市江木町1497-23
電話番号: 027-321-0566

 

      

お店の外観です。「MOANIN」という文字が入口の上にあります。

 

      

店内の様子。棚の上にスピーカーが置かれています。

 

      

テーブル席が3卓あります。

 

      

壁には、LPのジャケットが飾ってあります。

 

      

アンプとプレイヤーが見えます。

 

      

白い器がきれいでした。

 


アート・ファーマー PLAYS THE GREAT JAZZ HITS

2014-11-02 10:08:15 | トランペット・トロンボーン

先日、上田佐久方面に出かけましたが、その時のお昼を小諸市の蕎麦店、「菖蒲庵」でとりました。このお店は、人気があるようで、県外ナンバーの車が多く止まっていました。お店の裏庭は、ヘリコプターが離着陸できるようになっていて、実際ヘリで来るお客さまがいるようです。新蕎麦のシーズンなので、シンプルにせいろ蕎麦の大盛りを頼みました。お蕎麦はもちもちした食感もあって美味しくいただきましたが、量が予想よりも多く、満腹になりました。ジャズのヒット曲がてんこ盛りのアルバム。

ART FARMER (アート・ファーマー)
PLAYS THE GREAT JAZZ HITS (COLUMBIA 1967年録音) 

   

アート・ファーマーは、贔屓のトランペッターですが、このようなヒット曲中心のアルバムを作っているとは驚きました。今年、廉価盤CDで復刻されたので、とりあえず購入したものです。コロムビア・レーベルには、1966年と67年に録音を行っていて、「The Time And The Place」、「Baroque Sketches」、そして、この「Plays The Great Jazz Hits」と、3作品を発表しています。会社の意向からか、企画性のある作品が作られています。

メンバーは、アート・ファーマー(tp)、ジミー・ヒース(ts)、シダー・ウォルトン(p)、ウォルター・ブッカー(b)、ミッキー・ロッカー(ds)。この時期のレギュラー・メンバーですが、おなじみのジャズ・オリジナル曲で、こういった実力のあるミュージシャンがどういうプレイをしているかを聴くのも面白いのではないでしょうか。

曲は、ジャズ・オリジナルです。ヒット曲が、「Song For My Father」、「'Round Midnight」、「Sidewinder」、「Moanin'」、「Watermelon Man」、「Mercy, Mercy, Mercy」、「Take Five」、「The In Crowd」。他に、これも有名なベニー・ゴルソン作の「I Remember Clifford」、そして、ジミー・ヒース作「Gemini」」の全10曲。それぞれ、3分から5分半くらいの演奏時間で、モダンジャズの代表的な曲を聴くことができ、そういう点では重宝なアルバムです。

ジミー・ヒースによるアレンジが施され、きっちりとした演奏により、ヒット曲のメロディやサウンド、リズムを楽しむことができます。ヒット曲の中では、「Song For My Father」や「Take Five」、「The In Crowd」が、各人のソロもよく、演奏時間の短かさを感じさせません。ファーマー(tp)をフューチャーした「I Remember Clifford」は、リリカルな吹奏で、哀切さが伝わってきますし、「Gemini」では、ヒース(ts)やファーマーのハードドライヴィングなプレイに加え、ウォルトン(p)が長いラインのソロをとり、これら2曲はかなり聴きごたえがあります。

【菖蒲庵】

所在地:長野県小諸市山浦1075
電話: 0267-22-7582

      

               菖蒲庵の正面 

      

            注文したせいろ蕎麦の大盛りです。

      

         広い裏庭がヘリポートになっています。

    

                   裏庭からの千曲川の眺望