安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

久しぶりの「木馬」 (ジャズ喫茶 群馬県前橋市)

2017-11-10 20:03:11 | ジャズ喫茶

先日、前橋市のジャズ喫茶「木馬」に寄りました。半年ぶりくらいだったせいもあり、マスターとあれこれと話が弾み、尾瀬のトレッキングのことや、最近入手したレコードのことなど面白い話が聴けました。 こういった話をはじめ刺激を受けることのできるジャズ喫茶には、繰り返して訪れたくなります。

お店の中のレイアウトやインテリアが変わっていましたが、オーディオ装置は不変で、アルテックのスピーカーからは太い音が出ていました。ロジャー・ケラウェイ(p)のレジナレーベルの音が骨太に聴こえて、驚きました。楽しい一時を過ごし、その余韻に浸りながら、長野へ向け前橋インターから高速道を走りました。

外観。群馬大学病院の近くにあります。

カウンター。ボビー・ティモンズのレコードジャケットがたてかけてありました。

最近入手したという、ジャケット、レコードともピカピカのチャーリー・バンチェラのモノラル盤。ステレオ盤よりもはるかに音がよいそうです。

椅子やテーブルが代わっていました。

ズート・シムズ(ts)のレコードジャケットが壁にかかっています。ズート・シムズは、数回前橋に呼んでいるので、サイン入りのアルバムも数枚あるとこのことです。

入口を入ったところにある、4人掛けのテーブル。この席は独立しています。

中音域の厚みのある音が飛び出しているアルテックのスピーカー。

レコードは、オリジナル盤中心にコレクトされています。ミュージシャンのサイン入りのものが多数あります。

壁には、前橋を訪れたミュージシャンの公演時の写真などが飾ってあります。この辺も、前と変わっていました。

オリジナルのモノ盤をかけてくれました。オスカー・ピーターソンのピアノ音が太く出て、ミルト・ジャクソンのヴァイブの音がすこぶるグルービーに聴こえてきます。僕も大好きなアルバムです。

ロジャー・ケラウェイ(p)のレジナレーベルのオリジナル盤。ジム・ホール(g)の音がブルージーに聴こえたので、一瞬耳を疑うほど驚きました。使用しているアンプや録音の仕方などによって音色は異なってくるので、実際にはライブを聴かなければなんともいえませんが、こういう音ならジム・ホールをもっと聴いてみたいと思えました。

【木馬】

住所:群馬県前橋市下小出町2丁目1−12
電話:027-231-6520


チャンピアン・フルトン AFTER DARK

2017-11-09 20:03:02 | ヴォーカル(A~D)

長野県内も朝晩かなり冷えるようになり、冬本番が近いこの頃です。夕方になって寒いので鍋物を食べたくなり、それも牡蠣鍋がよいかと、近所のファミリーレストラン「夢庵」に寄りました。広島産の牡蠣は大きく、味もよくて美味しくいただきましたが、夕食なので高カロリーにならないように、牡蠣鍋に半玉のうどんをつけただけにしました。「After Dark」(日没後)というタイトルのアルバム。

CHAMPIAN FULTON (チャンピアン・フルトン)
AFTER DARK (Gut String 2015年録音)

   

チャンピアン・フルトンは、弾き語りの歌手ですが、最近では、歌の入らないピアノ演奏に専念したCD「Speechless」も出すなど、ピアニストとしての活動も活発です。しかし、歌の魅力も捨てがたいので、歌手としての活動も大いに続けてほしいと願っています。これは、ダイナ・ワシントンが歌った曲を取り上げたもので、コンセプトのあるアルバムです。

メンバーは、チャンピアン・フルトン(vo,p)、デヴィッド・ウィリアムス(b)、ルイス・ナッシュ(ds)、ステファン・フルトン(tp、4曲のみ)。ベースとドラムスにベテランを迎え、ブルース系の音楽にふさわしいメンバーです。ステファン・フルトンは、チャンピアンの父親です。

曲は、「Ain't Misbehavin'」、「That Old Feeling」、「What a Diffrence a Day Made」(恋は異なもの)、「Blue Skies」、「Keepin' Out of Mischief Now」、「A Bad Case of the Blues」、「Travelin' Light」、「Mad About The Boy」、「All of Me」、「Baby Won't You Please Come Home」、「Midnight Stroll」の11曲。最後の「Midnight Stroll」は、チャンピアン・フルトン作の器楽曲です。あとは、スタンダードがほとんどです。

小さいころからダイナ・ワシントンの歌に魅せられてきたというチャンピアン・フルトン(vo,p)が歌うダイナ曲集です。最近のヴォーカルアルバムの中では、このように全面的にブルージーなものは珍しいかもしれません。歌詞の意味を咀嚼しながら適度な後乗りで歌っていて、「That Old Feeling」や「Mad About The Boy」、「All of Me」といった曲は聴きごたえがあります。「Ain't Misbehavin'」では、ステファン・フルトン(tp)が、夜の雰囲気を漂わせていて、「After Dark」というタイトルに相応しい。どの曲もジャジーで、ピアノ弾き語りの歌手らしさが出ています。 

【夢庵長野若里店】

長野若里店の夜の外観

店内。次第に人が増えてきました。

メニューを見て、「牡蠣の味わい味噌鍋」にうどん半玉をつけて注文。

ガスコンロも一緒に運ばれてきました。

煮えてきているところです。


ブログを開設して11年目に入りました

2017-11-08 20:03:00 | お出かけ・その他

拙ブログは、2007年11月7日に初めての記事を投稿して以来10年間が経過し、11年目に入りました。OCNのブログ人で始めましたが、その廃止に伴い、2014年10月にgooブログへ引越しました。

タイトルは当初「お気楽ジャズファンの雑記帳」でしたが、身辺状況の変化に伴い、2017年4月29日に「安曇野ジャズファンの雑記帳」に変更しました。

ジャズなど聴いた音楽の感想を書こうと始めたので、最初の記事は、愛聴盤となっていたディーン・マーティン(vo)のレコードを取り上げたものです。

【スタート時の2007年11月7日付の記事(一部)】

ジャズやヴォーカルが好きでアルバムを収集しています。地方に住んでいるので、コンサートに行けないのが悲しいのですが、気楽な毎日を送りながらLPやCDを聴いています。そんなジャズファンのリスニング日誌です。

Dean Martin(ディーン・マーティン)
「Pretty Baby」(Capitol   1957年)

   
(以下略)

それ以来、週に2~6回の投稿を続けてきました。途中、忙しさにかまけ意欲が湧かず更新がかなり滞ったことがありましたが、ある方の励ましで、そこを乗り越えてからは比較的滞らず続けてくることができました。

多くの方にご覧いただき、たいへん励みになっています。皆さんにあらためて感謝し、11年目以降もできるだけ続けたいと考えています。また、記事については、音楽の感想を中心としながらも話題を広めにして、自分でも飽きないよう工夫してまいります。

どうぞ今後もよろしくお願いします。


今むらそば本店 (蕎麦 長野市善光寺表参道)

2017-11-07 20:03:13 | グルメ

善光寺へ向かう中央通り沿いには、老舗の飲食店がいくつかあります。「今むらそば本店」もその一つで、「九一そば」という名前でも知られています。その由来は、そば粉を9割使って蕎麦を作ったところからきているようです。

ランチに寄りましたが、平日の昼にもかかわらず、観光のお客様も3組ほど入っていて、県外にも知られているようです。「御膳そば」を注文しましたが、これは長野県産の蕎麦粉を使っている蕎麦で、値段が少し高めですが、細めの上品なもので、美味しくいただきました。

外観は蔵を連想させます。

入口

ショーウィンドウには、かつて使っていた道具類の展示もありました。老舗らしさが出ています。

店内

御膳蕎麦は箱に入って出てきます。お昼にだけ出している、小盛の野菜の天ぷらももらいました。

蓋を開けると、蕎麦が出てくる仕掛けです。

量も十分です。

天ぷら

海苔を袋から出してかけました。

蕎麦湯

器には銘が書かれていました。

【今むらそば本店】

住所:長野県長野市西後町1637-3
電話:026-232-3518
ホームページ:kuichi


CDプレーヤー購入記(3)【パイオニアPDー70AEを購入】

2017-11-06 20:04:52 | オーディオ

SACD(CD)プレーヤーのパイオニアPD-70AEを上田市のオーディオコアで試聴した翌日、購入する旨を店長に伝えました。すぐ発注してくれて同店に届いたので、自宅に運んできて、いろいろなCDを聴いていますが、「いい買物」ができたという自己満足感に浸っています。

PD-70AEは、モーター音などが外に洩れず静かなことに加え、CDを乗せるトレーの開閉も滑らかで、機械的によくできています。肝心な音質ですが、CDプレーヤーを変えたことで自分の装置の再生音が飛躍的によくなり驚いています。今更ですが、音の入口が大事だと認識しました。

弦楽器の音がみずみずしくなり、オーケストラのアンサンブルもかなり明瞭に聴こえるようになりました。全体に余分な雑音が出ていず、情報量が多い感じです。ヴォーカルを聴くと、人の声も魅力的になっていて、スピーカーが古いのにもかかわらず、新鮮な音が出てきて、嬉しくなりました。

2017年11月5日現在の音楽再生用機器は次のとおりです。

レコードプレーヤー:ヤマハGT2000L
カートリッジ:デンオンDL103、オーディオ・テクニカAT150E/G
SACD/CDプレーヤー:パイオニア PD-70AE 
プリメインアンプ:デノン PMA-2000RE
スピーカー:JBL4425MKⅡ

梱包されていた箱から取り出したところ。手前右に付属の電源コードがありますが、極太のものだそうです。

ラックにセットしたところです。レヴォルバーの小さなスピーカーも置いてありますが、現在使用していません。

パイオニアPD-70AE

アンプは、デノンのPMA-2000REで、2年ほど前に購入したものです。

スピーカーは、JBL4425MKⅡで20年以上使っている古いものです。

(自宅でとりあえず再生してみたCD)

   

ヒラリー・ハーン(vn)「メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲」。ハーンのヴァイオリンの音が一段と美音に聴こえます。

   

今井信子(va)「ロシアのヴィオラ」。ヴィオラとピアノの音が静けさの中に浮かび上がってくるようです。

   

イタリア合奏団「コレルリの合奏曲集」 アンサンブルがいくらかアンサンブルらしい再生音になりました。僕は、弦楽器や木管楽器のアンサンブルが好きなので、これは嬉しい。

   

古いCD(1991年販売)にもかかわらず、ジュリー・ロンドンの低音の歌声が一皮むけて聴こえました。

   Thepatmoranquartetcd

コーラスを聴こうと、パット・モラン(p,vo)のアルバムを聴きました。音の分離がよく、ソロをとるべヴ・ケリー(vo)の歌声がよく聴こえます。

   Itsallrightwithmebobrockwell

ボブ・ロックウェル(ts)「It's All Right With Me」。テナー・サックスの音に深味が加わりました。

【パイオニアのホームページ】

pioneer audiovisual (PD-70AEのページです)