先日、上田市の「サントミューゼ」で行われた公演を聴きに、安曇野市から車で出かけました。長野道安曇野インターで高速道に乗り、次の麻績インターで下りて、麻績村、筑北村坂井地区を経て、修那羅峠を越えて青木村から上田市に入りました。途中、時間があったので、いつも見かけている筑北村坂井にある公共の宿「冠着荘」(かむりきそう)の温泉に入りました。心身ともに温まりリラックスしてちょうどよい休憩になり、周囲の山里の景色も気に入ったので、たまに寄りたい施設です。たまに行く札幌で聴いたピアニスト。
山田敏昭 (Toshiaki Yamada)
NOW'S THE TIME (slowboat 2017年録音)
札幌在住のピアニスト山田敏昭さんの新作CDが出されたので、購入しました。今年(2017年)1月に札幌市のジャズクラブ「slowboat(スローボート)」で彼の演奏を聴いて好印象【その時のレポート】を持ち、CDを買いたいと思っていたので、待望の発売にすぐにディスク・ユニオンへ発注しました。これは第二作目にあたり、第一作も合わせて入手しました。
メンバーは、山田敏昭(p)、粟谷 巧(b)、伊藤宏樹(ds)。この3人は、現在のレギュラートリオです。山田敏昭の略歴ですが、1958年北海道室蘭市生まれ、1970年代後半から札幌でピアニストとして活動、87年に老舗ジャズクラブのハウス・ピアニストになり、来札した著名ミュージシャンと何度も共演。ジャッキー・マクリーン(as)とも演奏をした。2015年に「スローボート」に定期的に出演するようになり、現在に至っています。
曲目は、スタンダードが「Take Me in Your Arms」、「Love for Sale」、「My One and Only Love」、「Rough Ridin'」。ジャズオリジナルのフィニアス・ニューボーン作「Harlem Blues」、デューク・ピアソン作「Say You're Mine」、リロイ・ヴィネガー作「For Carl」、ケニー・ドーハム作「Monaco」、チャーリー・パーカー作「Now's The Time」の全9曲。お馴染みの曲が多いですが、札幌で聴いた「Take Me in Yore Arms」や 哀感に満ちた「Say You're Mine」を取り上げているのが嬉しい。
聴いているうちに、ハードバップ黄金時代の演奏の数々に思いを馳せてしまいました。山田(p)のピアノは、バド・パウエルをベースにシダー・ウォルトンの影響を感じさせるもので、 「Take Me in Your Arms」や「Say You're Mine」では、メロディを大事にして曲のムードを上手に表現しています。「Harlem Blues」は、熱気溢れる力強い演奏で、フィニアス・ニューボーンの演奏が思い浮かびます。粟谷巧(b)をフューチャーした「My One and Only Love」は、しっとりとしたバラードで、ベース、ピアノのソロが美しい。この11月下旬に山田敏昭の東京公演が予定されているので、下記にそのスケジュールを掲げました。
真ん中が山田敏昭(p)、右で腕を組んでいるのが粟谷巧(b)、左側が伊藤宏樹(ds)。
【山田敏昭 CD発売記念東京公演スケジュール】
11月23 (木) HAKUSAN Labo(ハクサンラボ)東京都文京区 白山1-33-17 03-5832-8633 16:30Open 1st 17:00〜17:50 2nd 18:10〜19:00 3,000円(1ドリンク付き) 山田敏昭(p)金子健 (b)伊藤宏樹(ds)※ご予約お願いします。
24 (金) Tokyo TUC(東京タック)東京都千代田区岩本町2丁目16-5 TUCビル 地下1階 03-3866-8393 1st 19:30〜20:30 2nd 20:50〜21:50 一般 3,000円(当日500円up)一般(ペア)5,500円(当日1,000円up)学生2,000円(当日500円up) 山田敏昭(p)粟谷巧(b)伊藤宏樹(ds)
26 (日) 御茶ノ水Naru(ナル)東京都千代田区神田駿河台2丁目1-10 十字屋ビル 地下1階 03-3291-2321 1st 19:15〜 2nd 20:45〜 3rd 22:15 〜 2,500円 山田敏昭(p)粟谷巧(b)伊藤宏樹(ds)
札幌のライブ情報誌「Audience」から転載しました。なお、御茶ノ水Naruのホームページ上では、出演者名は粟谷巧(b)になっています。
【冠着荘】
住所:長野県東筑摩郡筑北村坂井6478番地
電話:0263-67-2216
ホームページ:kamurikisou
道から少し入った高台にあります。
ロビー。温泉は左へ進み階段を上がったところです。
草湯温泉といっているようです。
宿泊部門もあるので、食堂(レストラン)があって、昼食なども可能です。
温泉の入口。内部はホームページをご覧ください。
冠着荘の玄関から麻績村(聖高原)方面を撮影してみました。左手に道を進むと修那羅峠に行き、そこから青木村を経て上田市に出ることができます。