安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

山田敏昭 NOW'S THE TIME

2017-11-15 20:02:00 | ピアノ・トリオ

先日、上田市の「サントミューゼ」で行われた公演を聴きに、安曇野市から車で出かけました。長野道安曇野インターで高速道に乗り、次の麻績インターで下りて、麻績村、筑北村坂井地区を経て、修那羅峠を越えて青木村から上田市に入りました。途中、時間があったので、いつも見かけている筑北村坂井にある公共の宿「冠着荘」(かむりきそう)の温泉に入りました。心身ともに温まりリラックスしてちょうどよい休憩になり、周囲の山里の景色も気に入ったので、たまに寄りたい施設です。たまに行く札幌で聴いたピアニスト。

山田敏昭 (Toshiaki Yamada)
NOW'S THE TIME (slowboat 2017年録音) 

   

札幌在住のピアニスト山田敏昭さんの新作CDが出されたので、購入しました。今年(2017年)1月に札幌市のジャズクラブ「slowboat(スローボート)」で彼の演奏を聴いて好印象【その時のレポート】を持ち、CDを買いたいと思っていたので、待望の発売にすぐにディスク・ユニオンへ発注しました。これは第二作目にあたり、第一作も合わせて入手しました。

メンバーは、山田敏昭(p)、粟谷 巧(b)、伊藤宏樹(ds)。この3人は、現在のレギュラートリオです。山田敏昭の略歴ですが、1958年北海道室蘭市生まれ、1970年代後半から札幌でピアニストとして活動、87年に老舗ジャズクラブのハウス・ピアニストになり、来札した著名ミュージシャンと何度も共演。ジャッキー・マクリーン(as)とも演奏をした。2015年に「スローボート」に定期的に出演するようになり、現在に至っています。

曲目は、スタンダードが「Take Me in Your Arms」、「Love for Sale」、「My One and Only Love」、「Rough Ridin'」。ジャズオリジナルのフィニアス・ニューボーン作「Harlem Blues」、デューク・ピアソン作「Say You're Mine」、リロイ・ヴィネガー作「For Carl」、ケニー・ドーハム作「Monaco」、チャーリー・パーカー作「Now's The Time」の全9曲。お馴染みの曲が多いですが、札幌で聴いた「Take Me in Yore Arms」や 哀感に満ちた「Say You're Mine」を取り上げているのが嬉しい。

聴いているうちに、ハードバップ黄金時代の演奏の数々に思いを馳せてしまいました。山田(p)のピアノは、バド・パウエルをベースにシダー・ウォルトンの影響を感じさせるもので、 「Take Me in Your Arms」や「Say You're Mine」では、メロディを大事にして曲のムードを上手に表現しています。「Harlem Blues」は、熱気溢れる力強い演奏で、フィニアス・ニューボーンの演奏が思い浮かびます。粟谷巧(b)をフューチャーした「My One and Only Love」は、しっとりとしたバラードで、ベース、ピアノのソロが美しい。この11月下旬に山田敏昭の東京公演が予定されているので、下記にそのスケジュールを掲げました。

真ん中が山田敏昭(p)、右で腕を組んでいるのが粟谷巧(b)、左側が伊藤宏樹(ds)。

【山田敏昭 CD発売記念東京公演スケジュール】

11月23 (木) HAKUSAN Labo(ハクサンラボ)東京都文京区   白山1-33-17 03-5832-8633 16:30Open    1st 17:00〜17:50 2nd 18:10〜19:00    3,000円(1ドリンク付き) 山田敏昭(p)金子健 (b)伊藤宏樹(ds)※ご予約お願いします。

24 (金) Tokyo TUC(東京タック)東京都千代田区岩本町2丁目16-5 TUCビル 地下1階 03-3866-8393 1st 19:30〜20:30 2nd 20:50〜21:50  一般 3,000円(当日500円up)一般(ペア)5,500円(当日1,000円up)学生2,000円(当日500円up) 山田敏昭(p)粟谷巧(b)伊藤宏樹(ds)

26 (日) 御茶ノ水Naru(ナル)東京都千代田区神田駿河台2丁目1-10 十字屋ビル 地下1階 03-3291-2321 1st 19:15〜 2nd 20:45〜 3rd 22:15 〜   2,500円 山田敏昭(p)粟谷巧(b)伊藤宏樹(ds)

札幌のライブ情報誌「Audience」から転載しました。なお、御茶ノ水Naruのホームページ上では、出演者名は粟谷巧(b)になっています。

【冠着荘】

住所:長野県東筑摩郡筑北村坂井6478番地
電話:0263-67-2216
ホームページ:kamurikisou

道から少し入った高台にあります。

ロビー。温泉は左へ進み階段を上がったところです。

草湯温泉といっているようです。

宿泊部門もあるので、食堂(レストラン)があって、昼食なども可能です。

温泉の入口。内部はホームページをご覧ください。

冠着荘の玄関から麻績村(聖高原)方面を撮影してみました。左手に道を進むと修那羅峠に行き、そこから青木村を経て上田市に出ることができます。


ボロンテール (ジャズ喫茶 東京都港区赤坂)

2017-11-14 20:03:45 | ジャズ喫茶

先週、東京へ行ったので、お昼休みに赤坂のジャズ喫茶・バー「ボロンテール」を訪ねました。昭和52年開業の老舗で、以前は原宿で営業をしていてこちらに移転しましたが、僕は全く初めてです。地下鉄千代田線の赤坂駅から向かいましたが、一ツ木通りに面したビルの2階で、わかりやすいです。

カウンターとテーブルが一つあるこじんまりした店内ですが、その空間に合っているスピーカー「JBL LE8T」から軽快な音が出ていました。マスターとは四方山話をしましたが、帰りがけに和田誠さんのイラストが印刷された未使用のコースターをいただき、早いけど、嬉しいクリスマスプレゼントになりました。

東京メトロ千代田線赤坂駅から、一ツ木通りを歩きすぐです。赤坂見附駅からも近い場所です。

一階は「青葉不動産」です。

赤坂エンゼルビルの入口から入り、その2階。「ボロンテール」の看板がわかりやすい。

お店の入口。

カウンターの右端の方にすわりました。

窓の方にはスピーカーが設置されています。

カウンターの後ろの壁。ポスターなどが貼ってあります。

「Smile」の楽譜が飾ってありました。

スピーカーはLE8Tです。マスターは、きちんと修理してくれるところを見つけたのでよかったと話していました。古いものなので、メンテナンスが大事なようです。

まず、かかったのは、ベニー・ゴルソン「Groovin' with Golson」(Prestige)。

次は、ベン・ウェブスターの「King of The Tenors」(Verve)。2枚とも僕の好きなアルバムです。使用機器ですが、アンプはJBLで、CDプレーヤーはCECだそうです。

珈琲はポットに入れて出してくれます。

ちょうどお昼時だったので、パストラミサンドを注文しました。

この4枚のコースターをいただきました。イラストレーターで映画監督もやった和田誠さんの絵です。使わないで飾っておこうと思います。この中で、ビリー・ホリデイの絵は、ジャズ批評誌のPRでも見かけました。

【ジャズ批評誌(2017年11月号)へのボロンテールの広告】

   

     

ジャズ批評2017年11月号の裏表紙には、ジャズ喫茶のマッチなどが掲載されていますが、上から二段目には、ボロンテールのビリー・ホリデイのイラストを用いたマッチが載っています。

【ボロンテール】

住所:東京都港区赤坂5丁目1−2
電話:03-3505-0188
ホームページ:volontaire


トレンタトレ (イタリアン 安曇野市穂高)

2017-11-13 20:02:16 | グルメ

安曇野市には、都会から移住してきて飲食店をオープンされる方もいます。こちらの「トレンタトレ」も、2016年3月3日にオープンした新しいお店です。移転前は、東京都吉祥寺で10年以上営業をされていたそうです。先日、ランチに行きましたが、ボリュームがあり、リーズナブルなので、人気があるのもわかりました。

穂高駅や穂高神社から近い場所に立地しているので、安曇野市穂高近辺の市街地に住んでいる人にも便利です。開店以来女性を中心に賑わっているようですが、今後も営業をずっと続けてほしいお店です。

外観

入口。ブタの置物は、吉祥寺時代からずっと使っているものだそうです。

店内。

予約も入っていました。

前菜。ハムとポタージュスープです。

自家製のパン。

備前牛のビーフシチュー。かなり煮込んでありました。

珈琲。若干濃いめの味で、僕の好みにあっていました。

デザートのティラミス。注文したビーフシチューセットやパスタセットも1,250円なので、お得感があります。

【トレンタトレ】

住所:長野県安曇野市穂高6468-1
電話:0263-83-8333
ホームページ:トレンタトレ (ブログです。他にフェイスブックもありました)


ハンク・モブレー HANK MOBLEY QUINTET (CURTAIN CALL)

2017-11-12 10:00:38 | テナー・サックス

11月に入り来年の予定が春先も含めて入ってくるようになったので、スケジュール管理と日記をつけるために手帳を買いました。購入したのは、30年以上使い続けている『長野県民手帳』の2018版です。ほとんどの長野県民は県歌「信濃の国」を歌うことができ、また、このような県民手帳も発行され続けているのをみると、県民の間にいくらか一体感が醸成されているのかもしれません。演奏に一体感があるアルバム。

HANK MOBLEY (ハンク・モブレー)
HANK MOBLEY QUINTET (CURTAIN CALL)  (Blue Note 1957年録音)

   

ハンク・モブレー(1930~86年)は、ハードバップを代表するテナー・サックス奏者の一人で、多くの作品がありますが、これは録音当時未発表だったものです。1984年に「Hank Mobley Quintet featuring Sonny Clark」というタイトルで出され、96年のCD化に際しては、「Curtain Call」と名づけられました。1957年というモブレーが輝いていた時期における録音なので、見逃せないアルバムです。

メンバーは、ハンク・モブレー(ts)、ケニー・ドーハム(tp)、ソニー・クラーク(p)、ジミー・ロウザー(b)、アート・テイラーds)。ソニー・クラークの参加が嬉しいところです。モブレーとクラークは、ともにブルーノートレーベルで録音をしていましたが、共演したのは、5作あり、そのうちの一つがこの作品です。

曲目は、モブレーの自作が、「Don't Get Too Hip」、「Curtain Call」、「The Mobe」、「On The Bright Side」の4曲、スタンダードの「Deep In A Dream」、ドビュッシー原曲でラリー・クリントン作「My Reverie」で全6曲。「Don't Get Too Hip」のテーマの出だしが、ソニー・クラーク作「Cool Struttin'」に似ていて、聴くたびに喜んでいます。「Deep In A Dream」は、ソニー・クラークが「Leapn' and Loopin'」(Blue Note)でも演奏していて、そこではアイク・ケベック(ts)が吹いています。

4ビートのどっしりとした重量級リズムに乗り、モブレー(ts)やドーハム(tp)が滑らかなフレーズを奏し、クラーク(p)も重いタッチで、後乗りのプレイを展開していて、愛すべきアルバム。「Don't Get Too Hip」では、クラークがイントロ、ソロとメロディアスな美しい演奏を繰り広げ、「My Reverie」では、ドーハムが、邦訳すると「夢」という曲名にふさわしいソフトなトランペットを吹いています。ドーハムが抜けたカルテットによる「Deep In A Dream」は、モブレーが琴線に触れてくるような素晴らしいバラード演奏を行っており、目をつぶって聴き入りました。

【CD化当時のジャケット】

   

【長野県民手帳2018】

   

資料編も充実しています。

   

最初のページです。左には、長野県のシンボルである、県木「しらかば」、県花「りんどう」、県鳥「らいちょう」、県獣「かもしか」の写真があります。

   

見開きの左ページにはにスケジュールを入れて、右ページには簡単な日記を書いています。


BASS(べえす)(ジャズ喫茶 群馬県前橋市)

2017-11-11 17:52:46 | ジャズ喫茶

先日、前橋市にあるジャズ喫茶「木馬」を訪れたのですが、途中、ジャズが流れている喫茶店「BASS(べえす)」に寄りました。レコードやCDがたくさんあって、それで音楽を流している典型的なジャズ喫茶とはいえませんが、JBLの2wayの大きなスピーカーでジャズが結構大きめの音量で流れているので、紹介の意味も含めて、ジャズ喫茶のカテゴリーに入れました。

「BASS」は、焙煎した珈琲の小売りや、飲食店の色彩が強く、ジャズ度は薄めです。前橋市には、「木馬」、「ダウンビート」、「RUG」といったジャズ関連のお店があり、こちらの「BASS」というようなお店もあって、ジャズが好きな人にとっては面白い街です。

大きなビルの一階に店舗があります。

窓には、「COFEE & JAZZ」と記してあります。1982年オープンなので、既に35年間も営業されています。

店内。奥の方にも席があるので、かなり広いです。

珈琲の小売りに加え、ケーキなどもおいてあります。

奥の方には、カウンター席やテーブル席があります。

大きなスピーカー。マスターに訊いたら、詳しいことは忘れたけど、JBLの2wayのスピーカーだと話してくれました。音源はCDを使っているとのことですが、アットランダムに流しているようです。

注文したのは、ミートソーススパゲティ。

珈琲にチーズケーキも注文。珈琲が濃くて美味しく、普通の喫茶店としても使えます。近くの方はもちろん、駐車場も完備しているので、遠くからも訪れやすいお店です。

【BASS(べえす)】

住所:群馬県前橋市日吉町1-1-7
電話:027-234-7018
ホームページ:bass   (食べログのページです)