安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

テディ・チャールズ ON CAMPUS

2017-11-05 10:13:06 | ヴァイブ、オルガン他

先月末が期限の割引券があったので、先日、デニーズ長野県庁前店で食事をしてきました。その割引券は、ドリンクバー導入に伴う店舗休止のお詫びという意味で発行されたものです。ドリンクバーは好きではないのですが、人手不足もあって導入は仕方ないかもしれません。注文した牡蠣フライは、カラッと揚がっていて、まずまず美味しかった。気分が高揚する演奏を。

TEDDY CHARLES (テディ・チャールズ)
ON CAMPUS (BETHLEHEM 1959年録音)

   

テディ・チャールズは、進歩的なヴィヴラフォン奏者として知られ、モードや現代音楽を取り入れた録音を残しています。僕も「Tentett」(Atlantic)など彼のリーダー作を聴いていたので、このアルバムを初めて聴いた時には、それらの作品とのあまりのギャップにとまどったほどでした。ここでは、素晴らしくスイングしています。

メンバーは、テディー・チャールズ(vib)、ズート・シムズ(ts)、サム・モスト(fl,as)、ジミー・レイニー(g)、デイヴ・マッケンナ(p)、ビル・クロウ(b)、エド・シェネシー(ds)。メンバーは、ズート・シムズをはじめ豪華です。アルバムの副題が、「IVY LEAGUE JAZZ CONCERT」となっているとおり、イェール大学におけるコンサートをライブ録音したものです。

曲は、コールマン・ホーキンス作「Rifftide」、ルイ・アームストロング作「Struttin' with Some Barbecue」、テディ・チャールズ作「Yele Blue」、ジャズ化されたイェール大学の学校歌らしい「Whiffenpoof Song」、エド・ショネシー作「Nigerian Walk」、スタンダードの「Too Close For Comfort」、「These Foolish Things」(思い出の種)、「Yesterdays」、「That Old Black Magic」の全9曲。特に注目される曲は、1960年代にクレア・フィッシャー(p)の演奏で有名になる「Nigerian Walk」の初演が行われていることでしょうか。

テディ・チャールズという名前と意味がよくわからないジャケットのせいで、LP時代には購入しなかったのですが、CDを購入して大喜びしたアルバムです。メンバーが、モダンスイングのオールスターズと言っても過言ではなく、錚々たるミュージシャンが参加し、テディ・チャールズも華麗なマレット捌きでこういったセッションでも実力を見せてくれます。シムズ(ts)をフューチャーした「These Foolish Things」、マッケナ(p)のピチピチとしたピアノが聴ける「Struttin' With Some Barbecue」、レイニー(g)をフューチャーした「Yesterdays」、チャールズ(vib)が哀愁味のある旋律を綴り、ショネシー(ds)が変化に富んだ長いソロをとる「Nigerian Walk」など、こんな楽しいコンサートに行ってみたいものです。

【デニーズ長野県庁前店】

   

この10%割引券に釣られて行ってきました。

新規に導入された「ドリンクバー」

牡蠣フライ御膳

牡蠣は5つ乗っていました。

ドリングバーから作ってきた珈琲。


初めての遠近両用メガネ

2017-11-03 20:03:17 | お出かけ・その他

近視と乱視があるので運転免許の更新に合わせて、3年に一回くらいメガネ店で検査をしてもらい、必要があればメガネを新調しています。最近では、それらに加えて、老眼が進んできて、近くのものが見えにくくなり、今のメガネをかけたり、外したりして不都合な状態でした。

そこで、初めて遠近両用メガネを作りました。実は、2年前に購入する際にも遠近両用を奨められましたが、まだいいかと導入しませんでした。本来、遠近両用は年齢が早いうちに始めた方がよいそうなので、既に遅いので、慣れるまでは時間がかかりそうです。

購入したお店は、「和真 長野駅前店」です。慣れやすいということで、少し良いレンズにしました。慣れるまで運転などに気を付けますが、書類やパソコン・携帯電話の画面など手元のものが見えやすくなったので購入してとりあえずよかったです。

あらためて年齢を意識させられた買物でもありました。

和真長野駅前店。


CDプレーヤー購入記(2)【パイオニアPD-70AEを試聴】

2017-11-02 20:04:08 | オーディオ

パイオニアのSACD/CDプレーヤー「PD-70AE」の試聴用製品が、上田市のオーディオコアに入ったので、Iさんと聴きに訪れました。連絡しておいたので、聴き比べもできるようにマランツの「SA-10」が並べて置いてありました。

まず、ディジー・ガレスピー(tp)のアルバムで「PD-70AE」を聴きましたが、トランペットのしっとり感が出るなど、細部まで再現しています。次に、マランツの「SA-10」で聴いてみました。こちらの方が情報量は多い気はしますが、ほとんど変わりありませんでした。

管弦楽やヴォーカルも聴きましたが、楽器の分離もよく、CDに刻まれた情報がかなり忠実に再現されているように感じました。また、CDが回転している音が外に漏れてこないなど、機械的な処理もしっかりできていました。

店長に、他メーカーの製品のことも尋ねてみましたが、よいものはあるけれど、かなりお値段が高くなるという返事でした。パイオニアの「PD-70AE」を購入することに傾きつつありましたが、Iさんの感想も聞いてみて翌日意思表示することにし、試聴を終えました。

夕方のオーディオコア(audio core)店舗。

試聴用機器。一番手前のスピーカーから音が出ていました。

パイオニアから10月27日に発売されたばかりのSACD/CDプレーヤー「PD-70AE」

上段の左にパイオニア「PD-70SE」、右にマランツ「SA-10」。

座った椅子です。

【試聴用に持っていったCD】

    

ディジー・ガレスピー(tp) 「An Electrifying Evening」 (Verve 1961年録音)

   

ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団 「ブラームス交響曲全集」 (RCA  1982~1985年録音)

      

チャンピアン・フルトン(vo,p)&スコット・ハミルトン(ts) 「The Things We Did Last Summer」(Blau 2017年録音)

   

纐纈歩美(as)「Brooklyn Purple」(ポニー・キャニオン 2013年録音)


ディジー・ガレスピー AN ELECTRIFYING EVENING

2017-11-01 20:00:15 | トランペット・トロンボーン

国道19号線沿いにある長野市信州新町の道の駅にある「そば信」という蕎麦屋にたまによります。その北側に「トム・ソーヤ」という喫茶店、食堂があり気になっていたのですが、先日初めて寄ってみました。ログハウスの素朴で頑丈そうな建物は、元気の良い少年が活躍する「トム・ソーヤの冒険」の物語を連想させました。元気のよい演奏を。 

DIZZY GILLESPIE (ディジー・ガレスピー)
AN ELECTRIFYING EVENING (VERVE 1961年録音)

   

ディジー・ガレスピー(tp)のアルバム中、僕が好きでたまに聴くのは、ディジー・ガレスピー楽団(ビッグバンド)のものと、レオ・ライト(as,fl)入りのコンボのものです。ガレスピーはジャズの歴史的な重要人物とされていて、かえってあまり聴かれていないかもしれませんが、このアルバムは一聴の価値があります。

メンバーは、ディジー・ガレスピー(tp、vo)、レオ・ライト(as,fl)、ラロ・シフリン(p)、ボブ・カニンガム(b)、チャック・ランプキン(ds)、キャンディド(conga)。ニューヨーク近代美術館におけるライブ録音です。ラロ・シフリンは、その後映画やテレビの音楽を書いて有名になりますが、デビュー当時の演奏が聴けます。

曲は、ガレスピーの自作が3曲で、「Kush」、「Salt Peanuts」と「A Night in Tunisia」(チュニジアの夜)、デューク・エリントン作「The Mooche」の4曲。ガレスピーの自作とはいいながら、「Salt Peanuts」と「A Night in Tunisia」はジャズスタンダードといってよく、「The Mooche」と合わせて、有名曲が演奏されています。

ディジー・ガレスピー(tp)の変幻自在なプレイに興奮しまくりの傑作アルバム。圧巻なのは「A Night in Tunisia」におけるガレスピーの高音のヒットからのソロで、何度聴いてもかっこよく、スリルも感じて素晴らしい。もちろん、6拍子でお祭り系の「Kush」も賑やかで楽しく、急速調の「Salt Peanuts」におけるガレスピーのソロもエキサイティングです。それぞれの曲でのレオ・ライト(as)のうねるようなサックスも聴きものですし、ラロ・シフリン(p)も「The Mooche」でブロックコードを用いたノリノリの演奏を行うなど、サイドメンも頑張っています。 

【トム・ソーヤ】

住所:長野県長野市信州新町水内4619
電話:026-262-3071
ホームページ:トムソーヤ(Yahoo ロコのページです)

長野市信州新町の道の駅です。飲食店、農産物販売施設などがあります。写っていませんが左手前にトム・ソーヤがあります。

「トム・ソーヤ」外観

入口

山小屋風の造りで、椅子やテーブルもワイルドです。

ランチメニューの中から「ロールキャベツのチーズ焼き」を注文しました。

ボリュームがあります。

ロールキャベツのチーズ焼き。ジューシーでいい味でした。

珈琲。ケーキやパンも販売しています。