家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

椿油

2010-03-12 08:53:19 | Weblog
庭で咲く椿を切り取って花瓶に刺して玄関に置いてある。

薄っすらと散りばめた黄色の花粉の真ん中に真っ赤な花が「ポトン」と落ちている。

まだそのまま咲いていても良さそうな新鮮な花だ。

何の未練も無く茎から放れる潔さは見事である。

花を拾わずに置くのも、それもまたいいかなと思いしばらく落ちた花を楽しむ。

お客様を迎えるに当たって花を拾い雑巾をかけた。

すると花の落ちていた辺りに水滴らしきものが見えた。

雑巾で「サッ」とふき取った。

ところが、まだ残っている。

「あれっ?」

再度雑巾で拭う。

だが痕は取れない。

ひょっとして家具の表面に水ぶくれのような物を作ってしまったか。

少し真剣に雑巾で擦った。

やっと取れた。

これは何だろうという疑問が浮かんだ。

ひょっとして椿油?

ちょっとだけ調べてみたが答えは分からない。

ただ油分は種子の中にあるという。

椿油は、いろいろな所に使用できる良質の油のようだ。

髪に使うのは有名なのだがその他の皮膚にも使えるらしいし食用にも機械用にも使えるらしい。

ずいぶん活用できる「使える奴」だ。

てんぷら用油とか石鹸やシャンプーとして製品になっている。

種子を圧搾して採油するということだ。

自宅で拾った種を送ると油を絞ってくれる会社もあるということが分かった。

しかし次の疑問が浮かんだ。

こんなにストンと花が落ちてしまうのに、どこにどうやって種子が出来るのだ?