スポーツ吹矢全国交流会が静岡市で開催された。
私は11/6は大会準備係として、そして11/7は審判員兼選手として参加した。
6日は時間的余裕があり妻も友人宅に行きたいというので一緒に行った。
800円の寿司ランチを取った後安倍川駅近くのコーヒーショップで私は磐田チームのメンバーと合流し妻は電車に乗って友人宅に向かった。
我々は吹矢の会場造りには慣れているから手分けしてスイスイと造り終えた。
表彰式リハーサルでは最高位置に乗らせてもらった。
プレゼンターに
「明日もこのようにお願いします」と小声で言ってみた。
プレゼンターは「ギクッ」となり、やがて笑顔に戻って
「明日は頑張ってください」と言った。
当日は審判員と選手の二足のワラジで忙しいったらありゃしない。
1レーンでは7人が吹くことになっている。
そのうちの前から3人を私が見る。
しかも着座した左右の2レーンだ。
その3人(合計6人)が吹き終えると私は選手に早変わりする。
赤旗を戻し審判と書かれたベストを脱いで次の審判に渡す。
自分の吹矢道具を持ってレーンに並ぶ。
吹き終えると、また審判席に戻っていく。
私が審判をしていたレーンでは満点も出たし団体戦で入賞したチームもいた。
私の選手としての成績は面白いものだった。
まず4ラウンド吹くうちの1ラウンド目。
的は5ターゲットというマージャンの5ピンのように小さな的が5個並んだ物。
初矢は真ん中の的を選んだ。
大きく外れた。
もう一矢吹いてみた。
また大きく外れた。
もう次の的に狙いを変えた。
右下の的には、なんとか入った3点。
次は右上の的。
こちらもなんとか入った3点。
5矢吹くうちの残り1矢をやはり不得意な左側の的にするよりは真ん中を狙ったほうが得点する確立は高い。
しかし外してしまった。
合計6点。
この数字でのスタートでは、もう先はないものだと理解した。
2ラウンド目が23点、3ラウンド目は16点で昼休みになった。
この時点での集計が壁に貼り出されていた。
10メートル男子でなんと4位だった。
私の得点も低かったが皆さんも苦労していたようだ。
同順位で我が磐田支部の名人もいた。
しかも同順位ながら私よりも下に記載されている。
それは同点数でも私の方が高い点を出したということらしい。
昼食と、その後の休憩後残りの一回を吹いた。
私は5つの的のうち4つに命中させたので得点は7、3、3、3、0の16点であったが満足していた。
さて全て終了すると同点決勝があるという。
私は落ちて我がチーム名人が3位を決める1本勝負に躍り出ていた。
ここに私と名人との大きな違いを感じた。
私は普段の練習通りに吹けたから「たいしたもんじゃん」と自負していた。
だが名人は普段の練習には出てこない「何か」が出てくるというのだ。
今日も今まで出したことのない23点を出して3位に食い込んでいるのだ。
いつもそのように最終的には表彰順位に入っている。
それは練習なのか心がけなのか運命なのか分からない。
先日の静岡県大会で顔見知りになった人たちとの再会もあり新たな知り合いが生まれた喜びがあった。
タイトル通り「吹矢を通した心の交流会」であるということを実感した。