はるの産業祭りに行った。
気田川の河川敷に特設された駐車場に車を止める。
川原を走ってくる車の巻き上げる埃を避けながら会場に入った。
会場は本部前広場とテントに分かれている。
広場には何故かオートレース用のオートバイが並んでいた。
浜松市と合併したのだから変ではないが「山あいの春野にオートレース」とは違和感が残った。
テントは毎年同じ顔ぶれで珍しさに欠ける。
恒例行事として少し飽きた感覚が湧いてきた。
まだ10時だったが急に空腹を覚えて、とても早い昼食にした。
焼きアマゴ 焼き鳥 焼きサトイモ そして寿司。
食べているときスピーカーから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
政治家は、こういう機会を見逃さない。
市長、市議会議員、国会議員たちの売名行為としての祭りは成功だ。
舞台では子供たちによる太鼓が披露されていた。
まばらな観客の横には健康相談コーナーが設けられていた。
血圧測定をしている。
今測ったら高いだろうなと自分の不機嫌を推測した。
もっと何か斬新なアイデアがないものか。
気田川はカヌーや鮎つりで有名なのだから、それを活かす。
カヌークラブが会員募集することでもいいし川原でのデモンストレーションもいいだろう。
狩猟関係も街では見られないから、それを見せる。
猟銃を展示したり猟師たちの装束も見てみたい。
彼らに質問することだってあるだろうに。
かろうじて鹿の角を売っていたが、とても地味だった。
鮎つりグッズも高いものは数十万円すると聞いた。
ぜひ見てみたいものだと思う。
定年退職した若いお爺さんたちが、たくさん来ているのだから彼らにアピールしたらどうなの。
薪ストーブの良さもイマイチ伝わりにくい。
地球環境が叫ばれている中もっと力を入れなよ。
食い物にありつき野菜や果物を購入して、さっさとお暇した。
一緒に見て回った友人たちに申し訳ないような気持ちになった。
晴天で暖かく気田川は澄んでいる。
私の心は曇り。