友人U氏が浜松で行われるザガートミーティングに参加するというので私もモーガンO氏と共に会場に行った。
受付時刻前なのに、もうたくさん到着していた。
いずれも面白い形をしている。
「ふくらみ」が特徴だと感じた。
屋根の二個のふくらみはダブルバブルだと教わった。
エンジンルームには冷却用のふくらみ。
バックミラー用のふくらみを持つ車もあった。
現実的には、そのふくらみよりも、その下にある穴や空間が必要なのだが外見上ふくらみと見える。
実用のための機構としてデザインされたものが全体のフォルムに大きく影響させている。
つまりは、その癖を気に入ってしまった人は、たまらなく好きになってしまうのだろうと感じた。
1台1台そのオーナーによって説明がなされた。
出会いを披露し良い点を強調し自分が愛して止まないことを告白する。
もはや車を物として見ていない。
ある人はピッカピカにしていることを自慢し、またある人は当時のままの状態であることが大切だという。
イイカゲンな気持ちで乗っている私には「どっちでもいいよ」と映る。
だが熱く語るオーナーの話を聞くのは好きだ。
自慢と謙遜とを聞き分けて聞いていても「車が好きなのだなぁ」と実感する。
友人のザガートを変わった車と思っていたが、この場では極ノーマルに見えてくるほど個性を強い車たち。
私の後から「ゴーッ」という音を轟かせて走り寄る彼の走り方はモーガンの時と同じだった。