家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

二匹の女王アリと働きアリ

2011-11-16 06:55:20 | Weblog
妻の友人宅の庭木の剪定をした。

といっても余分な部分を切っただけだが。

電動チェーンソーと庭木ハサミ3種類とナタと電源コード2種類そして手袋にタオルにブルーシートを車に積み込んだ。

用意万端だ。

彼女の家に到着して「どのようにします?」と聞く。

「そうねえ、もうさっぱり切ってもらおうかしら」と答える。

3本の木が剪定対象であった。

「じゃ、まずこれから切って次にこちらにしますね」と言って取り掛かる。

娘さんや孫娘も見に来た。

脚立に乗って作業を開始する。

目立てを済ませた電動チェーンソーだが木を横向きに切るため力が入らない。

そのうえ脚立に乗っているので足で踏ん張るわけにもいかない。

いちばん手ごわかったのは樫の木だ。

固い固い。

何度も休みを入れては切った。

ほんの1センチしか残っていない幹でも倒れない。

約20センチのミキがメリメリという音と共に落ちると急に日差しが眩しくなった。

あたり一面が明るくなった。

作業している私を二人の女性が見守り支えてくれる。

私は働きアリで、この二人は女王アリかなと脚立の上で考えた。

働きアリは働くための筋肉と脳を持ち働いていれば満足する。

働く量には個体差がある。

などと考えつつ作業する。

切り落とした枝葉は女王たちと一緒に処分した。

顔に降りかかった木の切りくずが首に入り少し痒く感じる。