もう亡くなったと思ってたキッシンジャーが何とまだ生きていたようです。それどころかダボス会議で講演したそうです。日本の敵はしぶといですね。
宮崎さんが報告してくれています。それにしても、何時まで世界をおかしな方向に導くつもりなのでしょうか。やはり悪は蔓延る。生命力が強いのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)5月25日(水曜日)
通巻第7347号
ニケ月以内に停戦を、と98歳の元老が提言
ロシアと西側の本格戦争は避けなければなるまい
5月23日、ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官は、ダボス「世界経済フォーラム」で講演し、ロシアのウクライナ侵攻に コメントし「冷静さと停戦の緊急性」を訴えた。
「ウクライナ人が示した英雄主義と英知が整合され、今後の役割は中立的なバッファーになることだ」とした。そのうえで、侵攻 前の状態に戻して早急に停戦を呼びかけた。
バイデンが進めるロシアとの戦争は、「ヨーロッパの長期的な安定に悲惨な結果をもたらすだろう」とキッシンジャーはオンラ イン参加で警告し、「ロシアへの制裁は限界に達した可能性がある」とした。
「西側が気分に巻き込まれて、ロシアの適切な場所を忘れることは致命的だ」。
つまりキッシンジャー流の秩序と安定、現状維持が優先され、ヨーロッパの勢力均衡を重視する。「領土的取り決めを超える『戦 争』となれば、西側の言う『ウクライナの自由』ではなく、ロシアとの戦争である」
つまりウクライナが2月24日に状況を回復するための和平協定を受け入れるべきであることを示唆している。
また台湾問題にも言及し、キッシンジャーは、「米中の直接的な対決は避けなければならないし、台湾は米中交渉の中心になる べきではない」と持論を展開した。
同日、東京にいたバイデンはまさに正反対で、「中国が台湾に侵攻した場合、台湾防衛に米国が関与する」とした。
キッシンジャーの、あまりにリアリスティックな所論への反論、反感はすさまじく、ネットにはキッシンジャー批判が溢れてい る。
何で世界はこんな怪しい奴を受け入れるのだろうかと思っていたら批判が多いんですね。やはり、老兵には退場願いたいものです。
とはいいながら、トランプさん以後世界は年寄りが動かすようになっているようです。若者は出ないのか。