これも宮崎さんが取り上げつづけてくれているイスラエル問題です。宮崎さんの予想通りネタニヤフの返り咲きがありそうになったきたようです。
それにしても、面白い国ですね。こんなややこしい国だとは宮崎さんに教えてもらうまで全く知りませんでした。逆にネタニヤフの独裁に近い国だと思ってました。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)5月23日(月曜日)弐 通巻第7346号
イスラエル、また総選挙。ネタニヤフ返り咲きか?
内閣不信任決議案が議決されると、解散、総選挙へ突入
ベネット政権は左右を取り混ぜた、ミニ政党八つが野合しての連立政権である。
社会主義左翼系「メレツ」のアラブ人女性が離脱したため、少数派に転落し、クネセト(イスラエル国会=定員120)では内 閣不信任決議案が上程される趨勢にある。
イスラエルは全国区、比例代表なので、得票率により政党の候補者順位に配分される仕組みとなっている。一院制である。
現在のベネット政権は59 vs 61と、すれすれの均衡、タイトロープをわたるベネット政権は、もし、いま選挙となれば 敗北が予想されている
イスラエル最大の新聞「エルサレムポスト」(5月22日)の予測では、いま選挙が実施されると、
リクード 36議席
シオニスト党 9
シャス 8
団結ジュダ 7
と予測され、合計60議席を確保しそう。ここに無所属がひとりでも連立に加われば、ネタニヤフ首相が返り咲くことになる。
ラーム党(アラブ政党)がベネットの教育政策に強硬に反対しているため、解散の可能性が高いと同紙が分析している。
▲キリスト教 vs ロシア正教会の抜きがたい対立
ニューヨークタイムズ(5月22日)に拠れば、欧州のキリスト教会は、ロシアのキリル大司教の制裁に踏み切るという。しば しば指摘してきたように、欧米のロシア批判の根っこにはカソリックの東方正教会憎しという抜きがたい宗教観がある。
キリル大司教は「プーチンの朋友」とも言えるほど親密は関係があり、ウクライナ侵攻を支持してきた。
プーチンは共産主義とは決別し、ロシアの文化、宗教を尊重するナショナルな、帝国主義者である。伝統的なロシア皇帝とは 「神の御稜威を背にまつりごとを行う聖なる存在」とされる。つまりプーチンの権威を授与する立場なのだ。
キリル大司教は、レニングラード派人脈であり、ソ連時代にはミハイロフという暗号名を持ったKGBエージェントだったと英 紙『タイムズ』が報じたこともある。
キリル総主教は、ウクライナ侵攻を支持する立場に立つ。一貫してプーチン大統領を支持し、ロシア軍を祝福した。
他方、聖職者でありながらキリル大司教の豪奢な生活ぶりが問題視され、スイス預金や各地に豪邸。一家はクレムリンの宮殿内に 住んでいるとされ、また東京にニコライ聖堂がある関係から来日経験は八回。大の和食ファンとも言われる。
世界は本当に狂っているようです。宗教も完全に狂っています。人類を助けるものが逆に苦しめている。それも所詮は金の亡者達がやっていることです。
神道の世界もそうした金の亡者が潜り込んでいるようですが、それでも一神教よりはまともなのじゃないでしょうか。
やはり、世界は日本を待っている。