明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



24日から世田谷文学館で向田邦子展が始まるが、没後25年だそうである。亡くなった当時ワイドショーで、旅行先の台湾で、たまたま旅行者のビデオに写っていた向田邦子の映像を繰り返し見た覚えがある。私はテレビでは『大根の花』から、随分お世話になったが、文章はまったくといって良いほど読んだことが無い。以前も書いたが、女流作家は、パール・バックの『大地』以外には、思いつかない私である。もっとも内容はカケラも記憶に無いが。(今思い出したが中学の時に読んだ『フランケンシュタイン』はシェリー夫人ではなかったか?) 資料として短編など読んでみると、なるほど引き込まれ止まらなくなる。どんなポーズにしようかと考えるが、猫を抱かせるのがよさそうである。飼っていたのはタイ産のコラットとかいう猫。煮込み屋のK本に行き、数回来ただけで、常連のような顔をする無粋なサラリーマンに、カリカリしている女将さんの足元でじゃれる猫を見ながら「オマエとはちょっと毛並みが違うらしいぜ」。編集者に調べてもらうと、そう簡単にはお目にかかれない猫らしい。

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