明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

煙草  


最近、早く目が覚める。当然考えられるのは年齢からくるものであろう。ただそれだけでなく、何十年も明け方近くまで起きていたのに、12時前に眠くなったりして自分でも信じられない。これはどうやらタバコを止めたことと関係があるようである。タバコには覚醒作用があるわけで、ネットで調べてもそんなことをいっている。 それにしても、夜中に一人集中して仕事をし、意志の弱さ、誘惑にたいする弱さには自信のある私がよく止められたと思うが、今思うと、紙巻タバコの紙臭さがいやで、キセルに転向していたことが大きいように思う。刻みタバコはキツイ分、ふかすだけで満足が得られるので、煙を肺にまでいれない癖がついていたからである。パイプ煙草も同様で永年愛用しだが、大豆製品、醤油や味噌との相性が悪く、外で吸えば欧米か、と突っ込まれるべきものであり、キセルによる刻み煙草が丁度良かったのである。 最近は自転車で散歩が日課になっている。隅田川をながめてボンヤリするのもオツなもので、以前だったらキセルかパイプで一服といったところだが、今は手持ち無沙汰で長居ができない。その点に関しては多少残念な気がする。 先日、宅配の配達員が玄関を開けたとたんタバコ臭かった。ハンフリー・ボガートや淡路恵子もこんな臭いをさせてたのか、と思うと興ざめだが、煙草をやめて1年以上も経つと、煙草の臭いというより、灰皿の吸殻の臭いに感じるから勝手なものである。

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