明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



人物像も完成し、後は撮影するだけなのだが、そう思ったら何処か緩んでしまった。こういうときは何もしないほうがよい。何かしようとしても、粘土やフィルムが無駄である。待てばかならず、織田裕二に目薬のようなときがくるものである。 昔は昼間からごろごろしている罪悪感に耐えられずに悪あがきをしたが、それはそれで自分と戦うのは無駄ではなかったが、さすがにペース配分その他、自分の中に無いものは出てこない等々、長年やっていると判ってくる。今回は余裕から来るものではなく、自分で画を考え、自分で企てたのにもかかわらず、イメージと違った画になるのではないかと、どこか躊躇しているようにも思える。もっとも、イメージと違うからといって、私の場合は、必ずしも悪いことではない。そもそもが自分で画を考え、自分で作った物を自分で撮るのである。完成後、自分で企てたのにもかかわらず、私はこんなことを考えていたのか、と人ごとのように感じるくらいで丁度よいのだが、念写を試みたら意図とちがう妙な物が写っていたらどうしよう、ということはあるのである。

01/07~06/10の雑記
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