明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

着彩  


人物のスーツは白に決めていたのだが、どうも一つ乗り切れず、あとは撮影するだけなのにグズグズしている。 使用している粘土が白いので着彩しないでいこうと考えていたのだが、次号が配布されるのが8月25日となると、白いスーツはどうなのだろう。私はこんなことを気にして制作したことはないのだが。 今号の三島由紀夫は、馬込といっても、ただ三島邸があるというだけで、苦肉の策で桜を背景にと、馬込の満開の桜を撮影に行ったのだが、配布が6月なので、桜はヘンという意見で没になった。季節など考えて制作したことがない私も、定期的に配布される刊行物は、こういうことがあるのか、と多少学んだわけである。桜とスーツの色は違うが、着想したのが、これから夏になる時期だったので、気を利かして白いスーツにしたつもりであったが、知人に訊いてみると、街は、もうすでに夏物のバーゲンも終わっていて、8月も終わりとなると雑誌のファッションは、秋モードだそうである。バーゲンはともかく、白は止めることにした。背景に白いオブジェがあり、白い物が二つ並ぶのも気になっていた。


01/07~06/10の雑記
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