明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



次号のアダージョ。特集人物を街中に立たせた表紙にするには、どうしてもこれがいる。と私が考えた物の撮影許可が下りた。 いつもなら背景を始めに撮影し、その光線具合にあわせて人物像を撮影する。しかし今回は、本日撮影する脇役を後にまわすと厄介なことになると考えたので、今回ポイントとなる脇役を先に撮り、その光線に近い天候を選んで背景を撮影し、最期に主役の人物像を撮影すべきだと考えた。善は急げと昨日連絡すると、休日にもかかわらず、本日でも良いとの返事をいただいた。 私の意図通りに撮るには助っ人も必要と、“それ”好きのTさんに同行をお願いした。午前中出発。池袋から東武東上線に乗り、東松山で下車。念を入れすぎて1時間早く到着。1時間後Tさんと合流。昼食をとり、さらにバスに乗って埼玉県某郡へ。バスを降り連絡すると、わざわざ車で迎えにきていただいた。  現場に到着すると、私がイメージしたとおりの素晴らしい“それ”と出合えた。しかも沢山。さらに持ち主の方に協力いただいたおかげで、撮影はスムースに進み、30分程で終了する。帰りも東松山駅まで送っていただいた。車中、“それ”に対する難しさ、こだわりなど、様々な話を伺った。  予定では昔住んだ下赤塚で降り、数十年ぶりに、蓮の台座が今どきの風呂桶と同じFRPの東京大仏を眺め、蕎麦でも食べて帰ろうと思ったが、たった30分だったが、初めての経験に少々疲れたので帰ることにした。 現像してみると、良い雰囲気に撮れていたが、自分の発案とはいえ、仕上げにはうんざりするような作業が待っている。重要な脇役が済んだので、主役の人物像を完成しないとならない。

01/07~06/10の雑記
HOME

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )