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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



クーラーのリモコンも出て来て、コンビニで電池を買うつもりで別の買い物をし、電池を買わずに2回帰宅。元に戻り過ぎである。 出版披露のご近所の集まりには、k本の常連を中心に声をかけていただいている。ここ一年、K本に顔をだすことが減っていた。営業時間4時~8時のK本では、朝も夜もなく制作していた私にはお昼に飲んでしまうようなものだからである。何しろチューハイだろうとホッピーだろうと氷が入らず、亀甲宮の正調。女将さんが注ぐグラスの表面張力で膨らんだ分焼酎は多い。 作中、漁師がかぶる年期の入った麦わら帽子と、子宝祈願の念のこもったお手製の男根を提供してくれたSさんには、いつもベランダに同じ洗濯物がぶら下がっている。といわれる始末であった。まったく余計なお世話だが、それだけ最近顔を出さないな、と下を通るたびに洗濯物を見上げてくれていたと思うと、本当に有り難いことである。Sさんは80歳をすぎて髪の毛真っ黒すこぶる元気だが、私の作品について感想を聞いたことが一度もない。たとえば4年続いた都営地下鉄のフリーペーパー『中央公論Adagio』などは、出るたびK本の冷蔵庫に表紙を貼ってもらっていたし、店内にはK本で撮影した『古今亭志ん生』や50代だった女将さんが背景に写る『永井荷風』も二十年以上飾ってある。制作中の頭部も何度か見せている。私は内心、私が何をどうしているのか理解してくれていないのではないか。つまり小さな人形が等身大のように写っていること自体で黙ってしまうのではないか。あまり年寄り扱いしてはいけないが、もしそうだとしたらこれを機会に知ってもらいたいと思っている

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