明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今年は江戸川乱歩生誕120年である。そのわりに特に盛り上がった様子はないが、来年は、何ごともなければ著作権が切れる。乱歩関連の出版が増えることであろう。 昨日、乱歩のデータをひっくり返していて、『乱歩 夜の夢こそまこと』(パロル舎)のデータがでてきた。乱歩先生は私にとって実に有り難い存在で、荒唐無稽なシーンを作らせてくれた。当時、平行して何作品も作り、断念した作品もある。以前、その当時使っていたパソコンを開けたら、夜逃げした後のように、作りかけて散らかったままのデータが出て来た。それを見ると『青銅の魔人』『パノラマ島綺談』その他怪しい事を企んだ形跡があり可笑しかった。この出版社は数年前に潰れてしまったので、乱歩作品のデータは、このまま埋もれたままになる可能性がある。そこで気まぐれに、ツイッターとフェイスブックに『人間椅子」を一日かけて数カットアップしてみたが、結構喜んでもらえたようである。 女流作家佳子役は義太夫三味線の鶴澤寛也さんに御願いした。椅子は粘土で作った20数センチの物であったが、子供の頃、大友昌司のおかげで怪獣やロボットの解剖図を散々描いたのを思い出し、椅子の内部を描いたのは面白かった。男は私自身がやるつもりであったが、上手く撮影できず、友人にその座を譲ったのは実に悔やまれる。 来週、某所の人と会うので、昔世田谷文学館で開催したスライド上映にピアノと朗読のライブを再演できないか、相談してみようと思っている。

オイルプリント制作法

インキング映像↓

http://youtu.be/kZozcEqgKsE 

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