午前中、近くを通るということで、Fさんに直接オイルプリントを取りにきていただいた。来年オイルプリントによる個展をやります。と伝えた。今の所、女性のヌードを中心とした人物像のみを考えている。そうなれば私にとって。人形を被写体としない始めての個展ということになる。長生きはするものである。 個展のDMくらい自分で撮れれば、と思っていたところに出たばかりのオートフォーカスα7000をいただいたのだが、それまではリコーオートハーフを持っていた程度で、まったく写真には興味がなかった。コンピューターにしても、自分を超アナログ人間だと思い込んでいて、蛇蝎の如くに嫌っていたのは何だったのか。最近は自分はこういう人間だ、などと言わないようにしている。転向につぐ転向でこの先も何がどうなるか判ったものではない。 私が作る人物は男性ばかりである。色々な理由があろうが、男女、形こそ似ているが、これほどかけ離れた存在を、同じような調子で、同じ土俵に並べられる気がしないのである。男の場合、私の責任が持てる範囲で、ただすっくと立たせれば画になるのだが、同じ様に女性像を作っても、そういうことじゃないだろ。とまったく届く気がしないのである。そう考えると私の場合、男性は作るもので女性は撮るものという事になりそうである。 2000年、オイルプリントの個展会場で、おかしな物が飛び回っている写真を撮ったことがある。白い物がコンパクトカメラのフラッシュが光る一瞬に、ホップしたり、尾を引いて移動している様子がネガに収まっている。この類いの物は、物凄いスピードで蠢いているので、人間の眼には見えないのかな。と思ったものである。何かをとらえようとすると、それぞれに適切な方法があるということであろう。
オイルプリント制作法
インキング映像↓
http://youtu.be/kZozcEqgKsE
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