私の人形の制作法は、ただひたすら完成を祈る。というスタイルである。そういう意味ではオイルプリントも同様である。オイルプリントはブラシを上下してひたすら叩き、祈り、込めるもの、と考えている。田村写真ではテーブルに椅子であったが、我が家でプリントする時は正座である。私は託児所がわりに幼稚園児の頃から習字塾に通わされたが、正座で筆を使い文字を書く。あのときの心持ちに近い。ローラーでインキングすることも可能であるが、それは手技の味を印刷化してしまうに等しく、取りあえずインクを広範囲に乗せたい時を別にすれば、仕上げに用いるべきではないだろう。それでは、すくなくとも野島康三のようにはならない。ブラシによるインキングが左右に撫で擦る。としたら、祈り、込める。ということにはならなかったろう。過去のネガ、ポジフィルムから、オイルプリント向きと思われる作品を選んでいる。
オイルプリント制作法
インキング映像↓
http://youtu.be/kZozcEqgKsE
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