明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今の段階で撮れる物は撮った。最初は女将さん不在で店だけを撮っていたが、今では表情豊かな女将さんのカットが店を追い越す勢いで増えた。あとは再開を待つことにしよう、と思い始めていたのでカメラを持たずに家を出たが、日影丈吉の首を皆に見せようと戻った。玄関に置いていたカメラをつい手にした。 常連は店の再開を願い、女将さんのリハビリをお手伝いしている。営業中は有り得なかったが、好き嫌いの多い女将さんは、皆がいるほうが食欲がわくようで、皆が見ているところで夕食をとる。女将さんの夕食姿を肴にホッピーや酎ハイが飲めるようでないと、今の状態ではここに居られないだろう。 ここで女将さん、食後に喉を潤そうと思ったのか「ホッピー飲んじゃおうかなー」。大好きな酒粕でも酔ってしまう女将さんのいつもの冗談かと思ったら、焼酎の入っていないホッピーをチビリ。ホッピーの名店の80歳の女将が、はじめてホッピーを飲む姿を3カット撮ることに成功した。案の定、美味しそうな顔にはならなかったが。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )