明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



やはり頭部の制作に時間がかかった。来月の展示には充分間に合うが、図録制作には間に合わないだろう、と思っていたら、私が撮影まで済ませるのなら、スペースを空けて待っていてくれるという。 こういった撮影の場合、いつものように人間のつもりて撮るのではなく、モノとして撮るものだろうが、自分ではそれはできない。 日影のプライベート写真に、ジャケットのポケットに両手を突っ込みくわえ煙草のカットがあったが、あまり格好が良いと思えず、手はズボンのポケットに突っ込んだ。結果、私が黒人のジャズマンを作っていた当時から随分作ってきたお馴染みのポーズになってしまった。 お馴染みではあるが、首のちょっとした角度でニュアンスが変わる。顔の表情もそうだが、身体の動きも最小にしたい。特定の表情、動きをさせれば、そうにしか見えないからである。見る人の心持ちで見え方が変わるようにしたい。それは見る人だけでなく、撮影する場合にも都合が良い。 ようやく乾燥に入る。 K本の女将さん、もう入院前とほとんど変わらないように見える。しかし煮込みが登場しないうちは再開というわけにはいかないだろう。東京の◯大煮込みといわれているらしい。

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