明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


三十数年間、様々しでかして来たことを、なかった事にして生まれ変わろう、という企みである今回の転居だが、転校生が様々な演技プランを立て、新天地で生まれ変わろう、あの試みである。どうせなら、知る人もいない遠方が良いのかもしれないが。 中学の時、色黒い転校生がやって来た。さっそうと登場したまでは良かったが、同じ小学校だった奴がいて「あいつ小学生の時、石炭って呼ばれてたんだぜ。」の一言で、彼のプランはデビュー30分にして台無しとなった。 もっとも私の場合は、近所の方々と余りに長い時間を過ごし、あげくに著書の中『貝の穴に河童の居る事』で私の作った河童や柳田國男、姫神様と共演していただく始末で、引っ越しと言っても、バスをちょっと乗れば、という距離である。と思ったら、昨日Mさんがみえて山城屋の客となる。私はというと、昨日書いた“置いてけぼり食堂”でこれを書いている。

タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第16回『トラウマ』
『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界


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