花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

八千代座  熊本・山鹿市 大正ロマン

2008-02-01 | 紀行
 平成20年2月1日(金)

 300年以上の歴史がある熊本東部の山鹿市豊前街道沿いに大正ロマンの香り豊かな芝居小屋・八千代座はあります。



 歴史は古く明治44年(1911)松嶋家一行による大歌舞伎でこけら落としが行われています。昭和63年(1988)には国重要文化財に指定されています。山鹿市は温泉町として栄え、時の豪商たちが八千代座組合を作り、設立を決めたのです。
 現在の内部です。平成8年(1996)の大修理で新装なった内部です。



 1階座席は本花道と仮花道に囲まれ、舞台の高さより一段低く木の棒で仕切られた枡席と左右の桟敷席からなります。



 天井をご覧ください。当時の山鹿の町の財力豊かな商人たちの威勢が感じられます。



 奈落と呼ばれる舞台裏です。回り舞台は人の力で動かされ、歌舞伎などで場面転換を早めるために使われます。この回り舞台を支えるレールと車輪はドイツのクルップ社製のものだそうです。



 平成2年以降板東玉三郎の舞踊公演が始まり、一躍有名になりました。あちこちに玉三郎の舞台公演のポスターも展示されています。これは明治20年建築の蔵を八千代座の資料館に再生した内部です。玉三郎の衣装も展示されています。



 地元の小中学校の催し物や婦人会のカラオケ大会、地方各都市で活躍している座長大会等にも幅広く開放され、親しまれています。


 
 平成13年に大修理の竣工式が行われ、八千代座2度目のこけら落としは片岡仁左衛門一行による大歌舞伎でした。建設当時の定員は階下が830人、階上が444人の計1,274人でしたが現在は体格も良くなった関係で650人です。

 3月1日までの毎週金・土曜には灯りの祭典が催されています。こういう孟宗竹に工夫を凝らしたローソクが灯されて優雅な雰囲気を醸し出してくれます。



 灯りの実際の様子はブログ友のpachiriさんのが魅力的に紹介されています。ご覧ください。
コメント (24)
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