英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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今こそ「読む」英語力

2017年05月24日 | 指導現場にて
ある中3生に、中学校での教科書の進捗状況を聞いたところ「全然進んでいません」という返事。GWが終わり既に二週間以上が過ぎているのに、GW前の Lesson2のPart2から何も進んでいないようなのですΣ(・□・;)

様子を聞くと、ネイティブのALTがやって来て、発話を意識したゲーム的なことを授業でやってはいるが、最初に全員が立たされて発言した人から座らされて、その後は最後の1人が座るまで発言の機会はなし。その生徒本人も「授業の四分の三がそんな状態。せめて半分は教科書を使って授業をしてほしい」と言っていました。

コミュニケーションだのスピーキングだのという口実で通常の授業が遅れ、最後に慌てて教科書を進めるのは毎年のこと。これでは生徒たちの英語力はつきません。ALTの生の英語に触れる意味合いも分からなくもないですが、それは生徒の側に基本となる英語力があればのこと。まずは教科書を徹底し「読む」英語力=リーディング力をつけなければ、時間を重ねるにつれて取り返しがつかないことになります。ゲームや歌、そして、ネイティブとちょこっと話しただけ(それもあいさつ程度でしょう)で英語ができるようになれば、誰も苦労しません。現場で教えている中学校の先生の中にも疑問を感じていたり、混乱もあるはずです。

英文を正確に読むことができる力もないのに、コミュニケーションや会話などのアウトプットができるわけがありません。コミュニケーションだのスピーキング力だのといういかにもそれらしい名目の下、英語指導でリーディングが軽視されてだいぶたちます。「何かが違っている」と気づく英語学習者も増えてきています。

今こそ、インプットを中心とした「読む」英語力が見直されるべきです。それが、スピーキング等のアウトプットの英語力の開花につながります。


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