英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

硬派な英語力

2018年03月09日 | 2020年大学入試制度改革
先月行われた2017年度第3回実用英語技能検定の二次面接試験で、対策を行った生徒の合格率が100%となりました。

2級(高校卒業レベル)までは一次試験(筆記・リスニング)に受かる力があれば二次試験(スピーキング)には受かってしまう・・・というのが指導経験からの私の持論です。そもそも、筆記ができなければ二次は受けられません(爆)。その点をはき違えてしまっている指導者と学習者が意外と多いんです(-_-;)

現行の大学入試センター試験に代わって3年後から行われる大学入学共通テストの英語では「読む・書く・聞く・話す」の4技能を測るため、従来型のマークシート式に加えて民間試験を導入することが決まっておりますが、なぜか「話す=スピーキング」だけが注目をされて、その対策をうたい文句にしている予備校・塾が多いです。

二次試験は(2級までは)長くても一人当たりの所要時間は10分もかからないでしょう。その短い時間の中でどこまでスピーキング力が測れるかは疑問も残ります。したがって、大学入試で4技能なんて測れないし、必要もない。大学入学後の伸びしろがあるかを判断するために、従来のセンター試験を使って出願最低点を設けるなどすればいい。筆記の英語力がある人は、間違いなく「話す」力の素地があるのですから。

大学合格を目指す高校生たちには、情報に振り回されることなく、これまで通り「読む」力を中心にした硬派な本物の英語力を培ってもらいたいと思います。大人たちの都合で入試制度を変えることで、学生たちに負の影響が出ることだけは避けなければなりません。


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