毎日新聞の記事を引用します。
センター試験に変わる大学入学共通テストについては様々な情報が出ており、多くの人が混乱していると思いますので、以下にアウトラインをまとめておきます。
①2020年度つまり2021年1月実施分(現中3生が受ける大学受験)から、現行のセンター試験に代わって数学と国語で記述式・論述式を取り入れた「大学入学共通テスト」を導入。数学と国語以外は従来と同様のマークシート式。
②英語に関しては、2024年度つまり2025年1月実施分(現小5生が受ける大学受験)から、英検やTOEICなどの民間試験に移行するが、それまでの4年間は移行期間として、一般入試の全受験生に民間試験とマークシート式を併用し、各大学が利用方法を指定する(民間試験の受験は高3の4月~12月に2回まで)。国立大学協会は両方を課すことを決定。
③東京大学は、移行期間中に導入される民間試験については合否判定には使わず、マークシートと二次試験で合否判定することを発表。
情報が錯綜しており、なかには「2020年から英会話ができないと大学に合格できない!」とおっしゃる親御さんもいらっしゃいます。本ブログではこれからも、正確な「大学入学共通テスト」の情報を載せてまいります。
今回の東大の決定は賢明だと思います。従来の大学入試センター試験と二次試験で、十分に学力を測定することはできています。なぜ今、大学入試で英語だけ民間試験を導入しなければならないのか・・・。一石を投じてくれる決断のように思います。
東京大学は10日、2020年度に始まる大学入学共通テストで導入される英語の民間資格・検定試験について、合否判定に使わない方針を決めた。制度の移行期間として23年度まで併せて実施されるマークシート式試験と、2次試験の成績で判定する。民間試験の活用を巡っては公平性などに課題があると指摘されており、他大学の判断に影響を与えそうだ。
10日、記者会見した福田裕穂副学長が明らかにした。受験生が民間試験を受けることは必須とし、その成績は入学後の能力の伸びを調べるデータなどに活用するという。
英検やTOEICなどの民間試験の活用は「聞く・読む・話す・書く」の4技能をみるのが目的。国立大学協会は昨年11月、一般入試の全受験生に民間試験とマークシート式の両方を課すことを決めた。今月8日には、民間試験の成績の活用法について(1)一定水準を満たしていることを各大学の出願資格とする(2)マークシート式試験の得点に加点する--のいずれか、または両方を組み合わせることを基本とするガイドライン案を公表した。
しかし用途や形式が異なる複数の試験の成績を比較するのは困難との見方が根強く、居住地や家庭の経済状況などで受験機会に差が出る懸念も指摘されている。東大の五神真学長は同協会の総会で「4技能を入学までに高めてほしいというメッセージを伝えるのは重要」としつつ「公平、公正の担保が社会の要請に堪えうるか」と疑問を投げかけていた。
福田副学長は記者会見で、高校の英語の授業が民間試験対策になる弊害があるとも指摘し、ガイドライン案の修正を求める考えを示した。
(以上、3/10付毎日新聞オンライン版より引用)
センター試験に変わる大学入学共通テストについては様々な情報が出ており、多くの人が混乱していると思いますので、以下にアウトラインをまとめておきます。
①2020年度つまり2021年1月実施分(現中3生が受ける大学受験)から、現行のセンター試験に代わって数学と国語で記述式・論述式を取り入れた「大学入学共通テスト」を導入。数学と国語以外は従来と同様のマークシート式。
②英語に関しては、2024年度つまり2025年1月実施分(現小5生が受ける大学受験)から、英検やTOEICなどの民間試験に移行するが、それまでの4年間は移行期間として、一般入試の全受験生に民間試験とマークシート式を併用し、各大学が利用方法を指定する(民間試験の受験は高3の4月~12月に2回まで)。国立大学協会は両方を課すことを決定。
③東京大学は、移行期間中に導入される民間試験については合否判定には使わず、マークシートと二次試験で合否判定することを発表。
情報が錯綜しており、なかには「2020年から英会話ができないと大学に合格できない!」とおっしゃる親御さんもいらっしゃいます。本ブログではこれからも、正確な「大学入学共通テスト」の情報を載せてまいります。
今回の東大の決定は賢明だと思います。従来の大学入試センター試験と二次試験で、十分に学力を測定することはできています。なぜ今、大学入試で英語だけ民間試験を導入しなければならないのか・・・。一石を投じてくれる決断のように思います。
東京大学 本郷キャンパス