英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

手元にある一冊を掘り下げる

2018年03月18日 | 英語勉強法
英語力の向上に不可欠な語彙力増強。特に、高校生になると中学とは比較できないほどのペースで単語を覚えていかなければなりません。中学では約2,000語でよかったのが高校では約6,000語必要となり、難関大学を目指すなら8,000語程度は覚えたいところです。

「単語集は何を使ったらいいですか?」とよく聞かれます。今はほとんどの高校で1年生の時から市販の単語集が採用され、定期テスト等でもテスト範囲となります。語彙力をつけたい場合、まずは手元にあるその単語集を徹底するところから始めましょう。覚えたと思っていても、派生語や同義語・反意語等、隅々までチェックするとまだまだ覚えなければならないことが出てきます。そして、一冊を完璧に仕上げた時、目指すべき大学とその時の総合的な英語力から判断して、次にやるべき単語集が決まります。

英単語の暗記は、少しずつ完璧に覚えていくよりも、いい加減に何度も繰り返す方が身につきます。「“完璧”という名のバスを待って、多くの失望した人たちが取り残されて街角にたたずんでいる」というアメリカの教育者 Donald Kennedy の言葉にあるとおり、完璧主義は暗記の弊害になります。以下の優先順位で、一冊の単語集をいい加減に何度も繰り返すといいでしょう。

①発音
②一つの意味
③綴り

①について。綴りだけ覚えていても、発音できない英単語は話せないし聞き取れません。まったく無駄な知識となってしまいます。

②について。一つの単語には多くの複数の意味がある多義語が存在しますが、まずは一つの意味だけ覚えましょう。一度に全部の意味を覚えてもすぐ忘れます。完璧主義は禁物です。

③について。英単語はアルファベットの並び方で発音が決まります。よく単語を覚える時にノートに練習している人を見かけますが、発音が出来れば綴りも書けるようになりますので、綴りは優先順位としては最も低くなります。


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