英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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2018年08月31日 | 指導現場にて
中3生たちが夏休み明けの実力テストを終えて、結果が返却されてきています。

ここで一つアドバイス。

塾のテキストや自分で購入した参考書や問題集を使うことで、勉強のスタイルが固まってきたと思います。しかし、それはあくまでも補助的なものであるはず。基本は教科書です。特に歴史などの暗記モノは、用語や年代だけ覚えても点数につながりません。論理的な流れの中で用語を覚えてこそ、点数につながります。

私は中3の時、歴史は市販の「用語チェック集」的なもので勉強していました。それは長野県の教科書に準拠した内容ではなく、中には私立や国立の高校入試で出題されそうな用語まで収められていました。中3時の実力テストで、「江戸時代、幕府が正学と認めた朱子学に対して、それ以外の儒学は何と呼ばれていたか」という教科書には載っていない問題が出されました。私は難なく 「異学」と答えられました。それは、用語チェック集に載っていたからです。この問題を正答できたのは、学年で私だけだったようですが、教科担任には「なぜ異学が答えられて、他の基本的なものができていないのか」と咎められました。

その原因は明らかです。つまり、教科書で勉強していなかったからです。ただ、用語集を覚えても何の意味もありません。勉強にはすべて流れがあり、その流れの中で事項を暗記していかないと使える知識になりません。この流れこそ、論理的思考の源流です。流れを理解するには教科書が最もまとまっています。教科書を完璧に押さえたうえで参考書や問題集で、周辺知識を含めた事項の暗記を固めていく。受験勉強では、教科書に戻る勇気を持つことが大切です。
さあ、明日から9月。秋色が濃くなる信州伊那谷です。


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