英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

共通一次以前に戻るのか

2019年07月18日 | 2020年大学入試制度改革
共同通信社から先週発信されたニュースです。
数学の文章記述問題、導入見送り

初年度大学共通テスト、数式のみ

現行の大学入試センター試験の後継で2020年度に始まる大学入学共通テストを巡り、大学入試センター(東京)が数学で検討していた文章記述の問題導入を初年度は見送る方針を決めたことが12日、分かった。昨年11月の試行調査では、文章で解答する問題を含む記述式の小問3問の正答率が低迷し、本番では3問とも数式のみを記述させる。

センターが今月、各地で実施している高校関係者らへの説明会で明らかにした。記述式問題の導入は共通テストの目玉の一つ。選択肢から答えを選ばせるのではなく、考えをまとめて論述させることで「思考力・判断力・表現力」を評価できるとしている。
センター試験の記述式問題導入は、採点の観点からも問題が指摘されていました。なるべくしてなった帰結ですね。

国公立大学の記述式個別入試の難問奇問に対応すべく、客観性が担保されるマーク式を一次試験として1979年に導入された共通一次試験。それを基にして現在のセンター試験があります。そこに記述式を導入しようとして、しかも一部とはいえ取りやめる。こんなことをしていればセンター試験の信頼が損なわれ、大学側が個別入試に力を入れるでしょう。それは、共通一次が導入される前の時代に戻ることを意味します。これでは何の意味もありません。

さあ、国語の記述問題はどうする?英語の民間試験導入はどうする?英検とGTECのライティングとスピーキングの採点の公平性と公正性は担保されるのか?

ここに来て、大学入学共通テストに関して潮目が変わってきたように思います。英語の民間試験導入もどうなるか予断を許さない状況です。。


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