英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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a frog in the well

2020年05月22日 | 指導現場にて
進学校に合格するも勉強方法が分からず、部活にも夢中になり、私は高1から劣等生になってしまった。高2で部活を辞めて大学受験を意識して勉強を始め、成績がようやく上向き始めた時、親に頼み込んで進研ゼミを始めた。

当時は確か、マーク式の問題を解答し返送すると、成績優秀者としてペンネーム・在籍高校・志望校が掲載された。マーク式とは言え問題は当時の私には難しく、英語は辞書を使って解いても7割も取れなかったし、サボり癖のあった私は返送することも少なくなっていった。通信講座の「あるある」ですね・・・(笑)。

でも、その成績優秀者に「EUROPE」というペンネームで毎月必ず名前が載る、同じ高校の人がいた。当然、学年も同じなので、進研ゼミを一緒に受講していた友人たちと共に、「一体、誰なんだろう」と疑問を抱いていた。

高校卒業後、代ゼミで浪人していた時に、「EUROPE」が隣のクラスのH君だと知った。彼は、東京大学理科一類に現役で合格した。

私は現役時代から早稲田を目指していたので、東大・京大・早大・慶應などのいわゆる超難関大学を目指している同級生はだいたい把握していた。確かに彼の名前も知っていたが、まさか東大に現役合格するとは・・・。少なからずショックを受けた覚えがある。

H君が中間・期末テストで学年トップを取った話は一度も聞いたことがない。でも、言われてみれば確かに、全国模試では成績優秀者に名前が載っていたのは覚えている(当時は個人情報など関係なく、成績上位者は本人の了承なく、実名・高校名・志望大学が載った)。彼以外にも、学校のテスト結果が抜きんでていなくても、一橋、早稲田、慶應、上智に一般入試で合格した友人は少なくない。その一方で、全国模試では名前が載らないものの、学校のテストでは常にトップクラスで、推薦で早慶上智に合格した友人もいる。

この経験から、次のことに気づいた。

①学校のテストも全国模試も上位
②学校のテストはできなくても、全国模試では上位
③学校のテストは上位でも、全国模試では振るわない
④学校のテストも全国模試も振るわない

一番の理想は①でしょう。学校のテストも全国模試も出来れば、それは真の実力があるという証。次に良いのは②。④は論外として(笑)、最も困るのが、実は③。学校のテストは授業でやったところが出ることが多く、特に、進学校でない場合は授業でやったところしかでない場合がほとんどなので、わけが分かっていなくても丸暗記してしまえば点数が取れてしまい、学年トップを取ることも可能でしょう。しかし、いざ全国模試を受けると、進学校でない生徒の場合、偏差値が45にも及ばない場合が多い。

③にあてはまる場合でも悲観する必要はありません。学校の勉強を頑張っていれば、自ずと推薦での大学合格があります。でも、井の中の蛙にならないように、全国のレベルを知っておくのは大切です。

大海を知ろう


コメント
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