伊那市駅前の通り町商店街にある小林書店が今月末に閉店することを知りました。
大学受験を意識し始めた高2以降、参考書や問題集を漁りに足繁く通い、当時そこで購入した現代文の共通一次対策問題集で「パラドックス」という言葉を覚えたことが、なぜか鮮明に記憶に残っています。
この商店街にある銀行で、私が社会人の道を歩みだしたのも何かの縁だと思います。その時も「福澤くん、大人になったね~」と、窓口担当だった私に声をかけてくださったのも、小林書店の奥さんでした。しかし、その年、放火犯が書店に火を放ち、大火災となり全焼。営業担当の行員すべてが煤だらけになって後片付けと、微力ながら再興のお手伝いさせていただきました。その時に買ったTOEICの問題集は今でも手元にあります。6年前に私が独立開業してからは『蛍雪時代』を毎月配達してもらっており、お付き合いは本当に長いです。
年を重ねるにつれ読書の奥深さが分かってきましたが、そのきっかけを与えてくれた書店が閉店するのは、皮肉な「パラドックス」のようにも感じます。本屋に足を踏み入れた時の知的満足感、そして、なぜかトイレ(しかも大の方)に行きたくなるほどの高揚感を覚えさせてもらった地元の書店がなくなるのは本当に寂しいですが、小林書店がなくなっても、電子ではなく紙の本を、これからも読み続けていこうと思います。
大学受験を意識し始めた高2以降、参考書や問題集を漁りに足繁く通い、当時そこで購入した現代文の共通一次対策問題集で「パラドックス」という言葉を覚えたことが、なぜか鮮明に記憶に残っています。
この商店街にある銀行で、私が社会人の道を歩みだしたのも何かの縁だと思います。その時も「福澤くん、大人になったね~」と、窓口担当だった私に声をかけてくださったのも、小林書店の奥さんでした。しかし、その年、放火犯が書店に火を放ち、大火災となり全焼。営業担当の行員すべてが煤だらけになって後片付けと、微力ながら再興のお手伝いさせていただきました。その時に買ったTOEICの問題集は今でも手元にあります。6年前に私が独立開業してからは『蛍雪時代』を毎月配達してもらっており、お付き合いは本当に長いです。
年を重ねるにつれ読書の奥深さが分かってきましたが、そのきっかけを与えてくれた書店が閉店するのは、皮肉な「パラドックス」のようにも感じます。本屋に足を踏み入れた時の知的満足感、そして、なぜかトイレ(しかも大の方)に行きたくなるほどの高揚感を覚えさせてもらった地元の書店がなくなるのは本当に寂しいですが、小林書店がなくなっても、電子ではなく紙の本を、これからも読み続けていこうと思います。