英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

自信を取り戻すきっかけ

2020年06月12日 | 英語勉強法
高校生に不定詞を指導していると必ず出てくる「be動詞+to不定詞」。英語に触れ始めた最初から見慣れているbe動詞とto不定詞で構成されているからこそ、暗記の意識が薄れてしまい、また、英文中に出てきても気づけない語法です。

たったこれだけで、予定・運命・義務・可能・意図を表すことでき、もちろん、名詞的用法として、「~すること」の意味で補語になる場合もあるので、やっかいです。
私は高校入学後に勉強をしなくなり、英語を含むすべてができず、いわゆる劣等生でした。高1の後半に部活を辞め、勉強に本腰を入れ始めましたが、なかなか一筋縄では行きませんでした。しかし、高2のある日、英語の授業で「be動詞+to不定詞」が出てきました。たまたまその前夜、確か『チャート式』の英文法でそこを自分で勉強したばかりであったので、「あー、これは知っているぞ」という顔をしていると、先生と目が合い、「福澤!be+to do の意味を言ってみろ」と当てられました。「予定・運命・義務・可能・意図です」と即答する私。その時、クラス中から「おー!」という声が上がり、気持ち良く感じたのを覚えています。

その時からです。英語に自信を取り戻すことができたのは。そして、その後、『試験にでる英単語』で単語を覚え始めた時、soulには「人」の意味があり、Not a soul was to be seen.(人っ子ひとり見られなかった)という文章に出会い、ここでもbe動詞+to不定詞が使われて可能の意味を表しているという知識が定着しました。

一つの英文法の用法が自信を取り戻すきっかけになり、そこから知識が広がり、定着していく。「be動詞+to不定詞」は私の人生の転換点と言っても過言ではないかもしれません。


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