トラスト英語学院に通塾する高校生は、私の母校でもある伊那北高生が多いですが、その伊那北高校では今日から定期考査が始まります。1年生にとっては高校最初の定期考査であり、高校のテストがどんなものまだ分からない中、適度な緊張感を持って臨めるでしょう。
この時期、私自身の高1最初のテストを思い出し、生徒たちにもよく話しをします。当時はパソコンもない時代ですから、テストの問題は市販の問題集をコピーして、切り貼りしたものだったと記憶しています。だから、大問ごとにフォントがバラバラであったり、行が斜めになっていたりで、いい加減な体裁でした(笑)。そのうち、「この問題のフォントは文英堂のシグマじゃね?」と見抜く友人も出てきて、その情報を基に本屋で購入して次のテストに備えて勉強して、高得点を取ったこともありました。
中学時代のテストは上質紙に印刷されたきちんとしたものだったので、高校テストの問題と解答用紙が藁半紙に印刷されているのも衝撃的でした。
問題量もハンパなかったです。世界史なんて1問1点で100問出題されていたと思います。しかも、記号選択などほとんどなく、すべて用語を書かせる出題。山川出版社の『世界史一問一答』を丸暗記して臨みました。また授業で扱っていなくても「ここまでがテスト範囲だぞ」と言われれば、自己責任でやらなければならず、そこからも遠慮なく出題されるのが高校テスト。義務教育ではないわけですから、こんな出題もOKなんですよね。
今振り返ってみて反省すべき点は、テストの解き直しと復習を全くしなかったことです。結果だけ見てそれで終わっていました。中学時代のようにきちんと解き直しして、間違ったところを完全にできるようにしておけば、大学受験の結果も多少は違ったものになっていたでしょう。
高校のテストは中学時代と比べると、難易度も量も大幅にアップするので、「学年1位なんて無理」と高得点をあきらめてしまう生徒も少なくありません。進学校になればその傾向は顕著です。しかし、それは勝手に自分で壁を作っているだけです。やりもしないのに壁を越えられるわけもありません。
私は高3の時、なぜか古文が好きになり、「学年1位を取ってやろう」と意気込んでいました。教科書の古文を英語でやっているように声に出して音読し、最終的にはほぼほぼ暗誦するくらいまでなりました。現代語訳できるのは当然として、「なり」の識別など、授業で指摘された文法も完全に暗記して臨み、古文のテストは常に90点台で学年トップでした。古文にかけていたあの熱量は何だったんでしょうね(笑)。でも、その経験が浪人してから、英語や選択科目の政治経済でも全国トップレベルを目指そうとする原動力になっていたと思います。
高1生は高校最初のテストで感じたことを、テスト後の勉強に生かしていきましょう。そして、次のテストでの目標を明確に設定して、日々の勉強スタイルを確立していきましょう。