英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

知の宝庫たる紙辞書

2023年06月22日 | 英語勉強法

デジタル時代になっても、私は英語の辞書だけはアナログ派で紙辞書を愛用しています。その理由は、引いた英単語に関連する用例がイディオムが一目瞭然となるからです。電子辞書だとキーを押さないとそれらが見られないので、ひと手間ふた手間かかります。また、辞書にもよりますが、その英単語に関する豆知識が載っていて、暗記の助けになるからです。

私が愛用している紙辞書は、高校時代から現在に至るまで研究社の『ライトハウス英和辞典』の流れを汲むものです。特に最近使っている『コンパスローズ英和辞典』は、これまでの『ライトハウス』の集大成のような感じで、英語と共に生きてきた私には欠かせない辞書になっています。

その紙辞書で最近見つけた豆知識を紹介します。enormous(巨大な)は大学受験では基本単語であり、私は三十年以上も前に英単語集で覚えたので、辞書で引いたことがありませんでした。しかし、改めて引いてみると次のような記述があります。

語源:ラテン語で「標準(norm)からはずれている」の意。

思わず手を叩いて、「なるほど!」と叫んでいました。英検準1級以上を目指すなら必ず覚えなければならない norm(標準)。それに「外へ、はずれている」を表す接頭辞 e- がついている。もちろん、norm を知らなかったら、この記述を読んだことで覚えるチャンスが出てくるわけです。

大学受験英語指導の道を歩み始めて約二十年が経ちますが、IT化・デジタル化する世の中の趨勢と共に、紙辞書を引く高校生を目にすることが皆無になりました。電子辞書を引く生徒すら少数派に思えます。高校で配布される英単語集で調べたり、スマホで調べたり、教科書準拠のワークに全て英単語の意味が載っていたり・・・。便利なことは確かですが、思わぬ知識を得られる機会を自ら放棄しているように思えてなりません。

もし本気で英語を極めたいのなら、紙辞書に戻ってみましょう。そこは思いもよらぬ知の宝庫だと気付くのに、たいした時間は必要ないはずです。

大学受験時代に愛用していた『新英和中辞典』

私は引いた単語すべてに赤鉛筆で線を引きました。表紙もとれてしまい、大学に合格したころにはボロボロになってしまうくらい、辞書を引きまくっていました(^^)

コメント
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