(「自己革新の京都マラソン2025 #4」の続きです)
京都マラソン2025は自身10回目のフルマラソンでしたが、自己ベストを3分19秒更新し、8回連続サブ3.5、5回目のサブ200、そしてついに、ネットとグロスの両方でシュガーカット(3時間10分未満)を達成し、市民ランナーとしてまたひとつ次のレベルへ昇華した自己革新の大会となりました。
昨夏以降は貧血で苦しめられましたが、貧血の診断が下されるまでは何が原因でパフォーマンスが落ちているか分からず、一時期はランニングをやめることまで考えていました。でも、原因が分かり、貧血と向き合い、乗り越えたその先に、こんな素晴らしい結果が待っていました。この日は53歳の誕生日。自分への最高のプレゼントとなりました。
レース後に食べた魁力屋さんのラーメン。文字通りの Hit the spot!でした(^^)
今回は私のレースプランニングについて書きます。
すべてのフルマラソン大会で見られる光景が、前半をオーバーペースで走ってしまったため、25km以降、歩き始めたり、足が攣ってしまってコースに座り込んでいるランナーです。今回の京都マラソンでも鴨川沿いのコースから丸太町通に戻った32km地点あたりから、歩いていたり、路肩で足を伸ばしていたりするランナーを多く目にしました。いわゆる「30kmの壁」です。この壁を感じないようにするために日々の練習があり、大会当日のレースプランニングがあるわけです。
多くのランナーが後半の失速に備えて、前半に貯金を作っておく「ポジティブスプリット」の走り方をします。もしくは、大会の高揚感に任せて前半を好調に飛ばしてしまい、「今日は調子いい。このまま行ける!」と思い込んでしまい後半にガクンと足にきてしまう、「結果的ポジティブスプリット」です。サブ2.5(2時間30分未満)やサブエガ(2時間50分未満)を目指す実業団的レベルのアスリートランナーならこれでも問題ないでしょうが、私のような一般的な市民ランナーでサブ4やサブ3.5を目指す場合、ポジティブスプリットで望む結果が出たランナーをあまりお見かけしたことはありません。
私は前半を抑えて後半にペースを上げる「ネガティブスプリット」を心がけています。前半、調子がよくて、また沿道の応援などの大会の雰囲気に押されてついついスピードを上げてしまいたくなるのですが、そこは我慢して設定ペースを守ります。今回は前半を4分35秒/km前後、32km~を4分30秒/km前後、ゴール目標を3時間10~15分と定めていました。
私は最前列のSブロックスタートでしたが、それよりも後方スタートのAブロックやBブロックのランナーに25kmくらいまでは抜かれていくのも普通でした。しかし、常に「マラソンはラスト10kmのスポーツ」と割り切っているので、抜かれても慌てることもなく自分のペースを守りました。そうすると、後半に足が残り、残り10kmからは追い抜く一方になります。これは5kmごとの通過順位を見ても明らかです。
25km地点では822位まで順位を落としていますが、ゴールでは596位。前半1時間35分01秒、後半1時間34分53秒のネガティブスプリットで走れ、自分の理想とする走りができました。
次回の投稿では、貧血後に心掛けたトレーニングメニューと食生活やサプリメント、そしてレース中の補給について書きたいと思います。
(「自己革新の京都マラソン2025 #6」に続く)
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