今月の8日・15日・29日に、英検二次面接試験が行われています。英語の4技能のうち「話す」(スピーキング)力が試されるという前提の二次試験ですが、2級まではパターンにはめてしまえば合格ボーダーの20点(33点満点中)は取れてしまうので、スピーキング力なんて関係ありません(苦笑)。
ただ、この時期になると、「英語が話せるにはどうしたらいいでしょうか」という質問をよく受けます。
その答えは簡単。
①英語の「読む」力がある。
②日本語で意見を言える。
この二点の根拠が分からなければ英語力はまだまだですし、確かにスピーキング力が問われる英検準1級以上の合格はできません。
第二言語として英語を学ぶのが大半の日本人にとって、瞬時に英文構造をとらえる正確な速読力がなければ、英語は聴き取れないし話せません。母国語の日本語でさえ意見を言えないのに、第二言語の英語で急に意見が言えるようになると思いますか?
英語をただ聞き流していれば、外国人と何となく英会話っぽいことをしていれば、英語ができるようになるという空想。もちろん、それらのことは決して無駄ではないでしょうが、それだけで英語ができるようにはなりません。英単語を覚え、文法を学び、正しい英文解釈をし、音読をし、様々なことに興味を持って母国語の日本語で意見を言えるようにする。
英語ができるようになるのは、とっても単純なこと。でも、単純なことほど、みな認めたがらず、楽な方法に飛びついてしまうのも事実です。
My adorable dog, Rye, is staring at me with her forelegs crossed.
私の足元でくつろいでいる愛犬を英語で描写した英文ですが、単語はもちろんのこと、同格、現在進行形、自動詞+前置詞、付帯状況が含まれています。文法も一つずつ理解していくことで、英語を話す際の強力な武器のひとつとなります。