当然の事なのだけれど、幅広い底辺基礎無き状態での経済発展は、コピーと、技術のかっぱらいに加え、異常なまでの人件費の安さ、
そして生活環境などいくら汚染されても、そしてそれで奇形児が生まれようが死のうがお構いなしの国家政策が生んでいた恩恵。
ところが世界中から国としての(とくに尖閣諸島事件以降)品格を疑われ始めたことから、あらゆる工場や投資が他のアジア諸国へと
一斉に逃げ出した。
やたらめたら国家事業をやり、ただただお金刷って支え続けた経済も、どうやら終わりを迎えつつある事は、ほぼ間違い無いようです。
一度崩壊したら最後、ろくな幹根がないこうした社会では、連鎖的に壊れていくわけで、しまいには手負いのトラよろしく手駒の空母振りかざしつつ
日本が悪いと例の口調で難癖つけだし、金よこせ=ODAだ、物買え!投資しろ!と、近い将来にあらゆる方向から嫌がらせしてくるのは眼に見えている。
更に日本がTPPに参加するとなると、為替の問題等、至極基礎的な問題で全く参加不可能な中国は圧倒的に不利となり、世界の経済的孤児となってしまう。
TPPの日本参加は、アメリカにとっては対中国という面における世界戦略的ものでありながら、手負いのトラが暴れ始める事も警戒しており。
正直なところTPPへの日本参加はアメリカにとって有利でもなく不利でもなく、ましてやそれをもって日本を壊滅に至らせようなどと言う考えなど
まったくない。
それこそ、そんなつもりがあるなら、とっくに日本は潰されている。
経済は相互の金品流通が盛んであればあるほど発達するが、片方がもう片方をつぶしたところで、結局共倒れになるのは至極当たり前の常識であり、
歴史の証明でもある。
「TPP参加で日本農業がダメになる!」、それが反対派の意見のようだけれど、僕には遙か以前通信(携帯電話)、牛肉、オレンジ、米で大騒ぎした記憶が
まだある。
さんざん左翼マスコミが騒いでアメリカに対する国民の怒りを煽り立て、しかしながら解放されてみればバカみたいに高額で売られていた牛肉は普通に
食卓へ上がり、しかも殆ど日本産。 米はササニシキや秋田小町にジャスミンライスはかなわず、オレンジはやはり日本のミカンでなければ正月を越せない事が分かったし。
紅白見た後に、明けましておめでとうと メールできる便利な携帯電話とスマートホン、何よりインターネット等の通信分野は解放を強固にせまったアメリカの
おかげである。
外車を普通の人が買える選択肢にまでひろげ、それに必ず付随する保険が劇的に安くなり、バイクは二人乗りで高速道路を走れるし、
牛肉オレンジ騒ぎ以降、アメリカが日本へ要求してきた市場開放の恩恵を書き始めたらきりがない。
当時反米意識を煽り立てるマスコミに対し、アメリカが盛んに口にしていたのは、「これは全て日本の国民に恩恵をもたらす物ばかりです」と抗弁していたのを
明確に覚えている。
当時はあくまで日本の利益でもあり、同時にアメリカの利益でもあったわけだけど、今回のTPPは中国に対して、卑怯な為替操作などやらない、世界との公正な貿易
を間接的に求めるという面が強く、それ以外に日本市場に有って未だ閉ざされている部分の解放を再度求めているわけだ。
左翼思想者ばかりで構成されているマスコミが、こぞって恐怖を煽り立てる理由が。反米意識をすり込み崇拝する中国が不利にならないようにバックアップしている、
と考えるとつじつま合う様に思えるのは僕だけだろうか?
世界経済がおかしくなり始めたのは、当たり前の事だけれど一方的な流れが続けば当然起きることであり、投機などはその上にチョンと乗っているだけのもので、
経済的動揺の要因そのものになることは不可能。
おかしな不均衡がそこに存在すれば必ず片方のお金は片方に吸い込まれるのは当然である。
杖つきはじめたEUと世界経済をささえながら自由主義も支え、平和も守らねばならない米国はいま経済に苦しんでいる。
そのアメリカと強いつながりをもち、大戦後最も信頼を置く相手として日本を見ているこの国は、TPPにおいて日本に助けを求め、中国に対しての貿易不均衡解消を願い、
同時に危機的状況にある世界経済の安定を願っている。
故にTPPへ参加してくれといっているのだと僕は思っているのですが。
え~と、なにぶん経済分野は弱い物ですから・・・・ 的外れなこと言っているかも知れません。