帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

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「よろしく!」  

ミクニの FF ヒーター  MY16 考察 その2/2 最終編 

2013年04月04日 | ハイエースキャンピングカー メンテナンス

前回までで,

ヒーター本体のセンサーやらを検証したわけですが、今回は最終回。

これまでの事を踏まえて、今後 「どうするか?」を考えます。

いっそ自分でコントローラー造ろうか????と考えるも、 AVR や PIC 等のチップマイコン

使ってプログラムを逐一組直してやるのは面倒だし、 完成までに使う電子部品や 簡易ロジックアナライザーを買ったりとかしていると やはりそれなりの金額になってしまう。

ヒーターの動作は

 

制御

運転スイッチON → 

ファン回転 → グロー赤熱化 → 燃料ポンプ駆動 → 燃焼開始 → グロー赤熱電源OFF

①ヒートエクスチェンジャー加熱開始 → ②ポンプの送油量調整 → ③ヒートエクスチェンジャー 温度低下 → ④ポンプ送油量 アップ → 

以下運転時は ①~④の繰り返し →

運転スイッチオフ→ 

燃料ポンプ停止 → ヒートエクスチェンジャー本体の冷却時間運転 → ファン停止。

という様に動いている。 

室内温度制御なんかを しているばあい、 運転スイッチの代わりに サーモコントローラが 電源のON OFFをするだけのこと。

 

基本的には極めて簡単なわけです。

ただ、これを自分でコントロール出来る様にするためには 最低資料として 燃焼室内の耐久可動温度範囲から 燃料ポンプの定格や送油可変範囲と能力量を知る必要が有り、 さらには 空燃費制御の為の混合比率基本チャートがない状態では、燃焼実験から開始せねばならず、現実的ではない。

いくらFF方式とはいえども、 うまく制御しないと 煙もくもく、 もしくは一酸化炭素出まくりで、良いことなど何ひとつないのですね 

何より人が寝ている時も動き続ける物故、 安全性の確証が無いのは危険きわまりないんです。

となると、 後はメーカが勧めているように、 正規の部品交換ということになるのですが、 これはこれで又問題が有る。

なにより価格が高すぎる、 5万て簡単に言われてもな~  

ちなみに、イギリス Mikuni   http://www.mikuniheating.com/index.cfm

では 3万7千円くらい。

 

日本への輸出はしていないようなので、個人輸入の転送サービス頼むとして

手数料と送料で プラス4~6千円くらい見ておかなければならず。

万が一、微妙に仕様が異なって センサー取り付け穴の再加工を要したりと考えたら、普通に 日本でオーダーした方がよい事になる。

このMY16は当時セットで約9万くらいでしたから、 コントローラがその半分の値段を占めるのだけど高すぎだろ~? いくらなんでも。

 

トラブルの原因として コントローラに表示されているのは フラッシュ2の フレームセンサー回路異常なのですが、 前回の検証通りに 別段センサーに異常があるわけではない。  

参考までに、ボックスの表にあるプリントに記載されている フラッシュ2の 記載英文は。

”フレームセンサーの(焼損)故障” と ”燃焼異常” 二つで、

運転開始の 初期自己診断の段階で  アラーム出すのは 焼損(故障)の場合だけであるが、上にも書いたように センサーその物には全く問題は無いのです。

 

その原因として 有りがちな基盤の半田不良によるクラック発生、 に関しては再半田作業をしているので考えられず・・・・、

となると、最終的判断として考えて良いのは 単なる コントロール回路の基本的設計不良という事。

 

通常、 部品供給が無くなって 光学式センサーに換えたとするなら、 新しいセンサー用の

付加的な基盤(コントローラー)を設け 新しい信号を 古い信号に変換して コントローラに送り返せば良いだけの事である。  ところが全交換というのがいかにも怪しい。

普通ならコントロールボックスと ヒーター本体の間に コネクタ介して取り付けるだけの簡単な構造で十分。

 

正直、 光学式だろうが何だろうが、得られた値を抵抗値として変換し、現用のコントローラに供給すれば済むだけの話ですから、 変換用の基盤とセンサーで5000円も有れば十分に製品としては造ることが可能なんです。

*ちなみに僕は擬似的に 3オームの抵抗を センサーの代わりにかましてみましたが、 やはり

2フラッシュします。

 

全交換というところに 欠陥隠しが行われていると確信してしまうわけです。

日本みたいに製品の更新サイクルが短い国はともかく、海外の例えるならアメリカやイギリスなどの国は、以前から使い続けている物を大切にして、 必要な部分だけ 付け加えたり交換することで すぐれた機能を維持することを第一にしている。

 

しかしながらいくらイギリスとて、 Mikuniである以上は 方針が日本的であって、 回路設計の欠陥を隠すために サーミスタ式は無くなり 光学式しか無いという名目の下にコントローラごと交換させるのはいかがなものだろうか?と 僕は思ってしまう。

なぜなら、サーミスタは無くなるどころか 依然として安くて 簡単で壊れにくい構造故、 今でもそこいら中の燃焼制御機器に使用されているからなのです。

 

さて、どうしようか? このヒーター、 

5万出してコントローラとセンサーを交換するか?    ・・・・・考えてしまう。

 

後は寒いときに運転する、手動運転式の ヒーターに改造してみようか?

ファンとポンプを同時運転させ ポンプは 異常加熱しない程度の送油量に固定し、

スタート時だけ ボタンでグローを赤熱させるという様な 簡単な構造にして使おうかな~?

 

アラームには

1 不着火があるが こりゃ~手で 風の出てくるところに当たって冷たいままならすぐに解る。

2 燃料ポンプの 送油量を調整して ある程度以上に温度が上がらない様にしてしまえば

 制御そのものが必要無い

5 エアモータの故障は エアが出ないので、すぐに解る。  出来れば電流計付けると

ベアリングの問題が出始めるとそれで分かる。

6 ポンプ壊れりゃ 燃焼せずにエアが熱くならないので これも解る

7 グロープラグの故障は 当たり前だけど点火しないからエアが熱くならず、簡単に解る。

8 バッテリー電圧の低下は 電圧計でも取り付けて見ていれば良い。

9 異常加熱は そこまで燃焼しない程度の低温燃焼状態を保つように 燃料ポンプの送油量を

調整すればOK 同時にヒーター本体の異常加熱センサーにインターロック回路かまして ポンプの電源を落とせば良い。

 

 

と、人がいる状態での運転は さほど難しくないけど、 これを実際にやるか?といわれるとね~。 

あれ? 燃料ポンプって どんな構造だろ、 単になる電圧制御で 送油量調整ができるんかいな?

 

最終結論を出さねばならないな~ と・・・・・

 

で、決定先送り~~~~~~! 手動式にしてみるとか、色々と実験をしてみる予定です。

爆発したりして!?   そりゃね~な! 吸気と排気口が常時 開いているから爆発の心配すらもないからね。  

 

 

 

  

 


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