最近安価で売っている灯油ポンプ。
三宅化学 電動灯油ポンプ タンク一体型(対流型)ストーブ専用 オートポンプ マグネットタイプ TP-MG20
スイッチ入れると自動で満タンまで給油してストップしてくれるというものですが、 この停止機構がどうなっているのか
しりたくて仕方ないのが僕。
で、今回壊れたのが一つ有ったので分解して見ました。
乾電池二本で動くのですが、モーターはともかくとして、何故きちんと停止するのか?という自動ストップ機構の構造が疑問で、
どうしても知りたい・・・・
どう考えても電子制御しているとしか思えないのですが、 690円とかで売っているコスト考えてしまうと、
そんな高度な制御したら赤字になるだろう?何て思ったりするわけですね。
で、これが今回の獲物 (爆笑)
まずポンプ部をばらしますが、 結構強引にやります。
白いペラが回って灯油を吸い込んで送るのですが、 モータは一応モールドされています。
反対側から見た筒内はこんな感じ
で、モータを取り出すと
なんてことのない普通のモーターです。
写真では割れてしまっているモーターカバーですが、 シャフトと配線のところにきちんとゴム製のシールドがしてあり、
内部に灯油が入らないようになっていました。
次は、疑問そのものの自動停止のセンサー部分ですが、黄色矢印のところから灯油が出てきて。
満タンになると灯油が赤矢印のところに入り込むことで停止します。
で、バリバリ壊していきます。
センサーを覆っているプラスチックを壊すと。 出てきたのがセンサー部
これも全面灯油が入らないように工夫されていて、なるほど!と思わされたのが
黒矢印の部分、三角(ピラミッド型)に加工されているんです。
ここから解るのは、何らかの光学センサーを使っている可能性があること。
で、ばらしますよね、当然に。
出てきたのがこの基盤。
赤矢印がモータのオンオフ制御用のトランジスタもしくはFET、黄色矢印は センサー部分ですが、 素子の型番など無いので、どのようなものかという詳細は分らない。
いくつか考えられるのが、可能性が高いのは光(赤外線等)をこの矢印のどちらからか出して、先程のモールドに加工された三角形の中で反射させてもう片方がそれを受け取っているか。
灯油がここに到達することで 変化する温度を読み取っているかですが。
停止の安定性、基盤全体の単純さからいって、 おそらくは 黄色矢印部分が弱い赤外線等 を出し、モールドの三角部分をプリズムとして常に変化を監視。
灯油がここに達すると三角(プリズム)外部に灯油が満たされ、屈折率に変化が現れるので それを抵抗値の変化として検出し、 すぐしたにある小さなトランジスタもしくはFETで
赤い矢印のを制御する、 小さいトランジスタが二つ並んでいるのは 一つがこれで、 もう一つがインターロック用だと思う。
ロックしないと、ノズルを満タンになったところから引き抜いた途端に、ポンプが再び回り出すからだ。
電気的インターロックなので、 次の灯油缶にポリタンクから補給する際には スイッチを一度切らないと解除できず、こうして安全性を保っている。
電源スイッチのオンオフでインターロックを解除するようになっているのが、いかしたところだ。
単純だけどよく考えられた構造で、これだとコストも安く、おそらくはセンサーの精度と信頼性が高まり、同時に安価になったことで、為し得た
ものなのでしょうね。
ちなみに基盤 背面には KOSHIN という文字とEP311E とプリントしてあり、 KOSHINは メーカー EP311Eは 形式で、駆動できる
モーターの容量に感する物だと思う。
あ~ さっぱりした 構造が解って (爆笑)
この記事を発見して決心がつきました。私の用途に使えそうです。ありがとうございました。
センサーには色々な種類が有ると思います。
僕のバラしたのは記事のタイプでした。
何かのお役に立てれば幸いです。