昨日のこと、チャンネルはどこだかわからなかったが、ふと画面に小学校が写っているのに気が付いた。見るとまなづる小学校。とっさにあの事故だな、とは気が付いた。まさにその事故の経過説明だった。今日、親たちに説明会が行われるということだった。
この事故が起こったすぐから、あらましは聞いてはいた。ゴム高跳びで使っていた園芸用の支柱が飛んで、男の子の左目に刺さり、結果失明したというもの。テレビで見ると、園芸用の支柱は先がとがっていた。この先端にゴムのサックでもつけておけばまだよかっただろう。
失明とは、可哀そうに。目がよかった私が今緑内障で右目の視力を失いかけているから、子どももいら立つこともあるだろうと、思いやることしきり。まだ右目が残っているから、平衡感覚は狂うが、それでも見ている限りは子どものこと、それほど苦にはならないとは思うが。パラリンピックの選手には片目の人も全盲の人も活躍している。これからの医療の進歩で再生できるかもしれない。
先週の水曜日、小学校からの坂道を下りてくる教育長に出会った。おそらくあの事故で行っていたんだろうとは推測できたが、余計なことは言わずに挨拶だけして通り過ぎた。子どもはもう通学しているということだ。
もちろん一番の原因は教育現場の不用意なやりかた。用具が足りなかったから、という安易な発想がこういう不始末になってしまったのだ。学校及び、町の責任は免れない。とはいえ、現場の全員がこれからの人生に十字架を背負ってしまったことは悲しい。ただし、教材の創意工夫は決して悪いことじゃない。市販の教材に頼るよりはよっぽどいい。今回の場合は、教材が足りなかったからという、苦肉の策が不用意だっただけだ。
生徒数が激変している今、教材が足りない方が問題だ。その程度の予算はつけてやりなさいよ。花火を上げるより、大事なことだと思うけどな。もちろん補助金の内容が違うことは先刻承知しているけどね。