べったりにゃかよしのお二人
河原で寝っ転がるとわかる。アウターは脱いで枕に。顔の上にタオル一枚のっけないとやばい。光が変わった。ジリジリくる。
目を閉じてビーたちのことを思ってると、ビーや殿やモンチに包まれて、みんなの熱を感じる。ほかのたくさんの猫へと広がっていく。
目を開ければ青い空と雲、水面の光、
黒いカモたち、枯れてふわふわの中洲や草原、遠くの山。
自然の風景のひとつひとつにビーたちを感じ、見てもいる。
みにゃさん、とっくに再生している。
河原に出なくても、庭の草花やメジロにもみんなはいるのだが、春先の日差しと自然は、再生をつよく実感させてくれる。この世界で大切なのは日差しと自然だ。
最高気温は9~10℃になって日ものびたけど風があるととんでもなく寒い。夜、サウナあがりで外に出ると、キーンと冷たい空気が気持ちいい。きらきらの星空を見上げてると宇宙と一体になる。この冷たい空気でびしっとととのうのは寒い季節だけのお楽しみかも。
四つんばいになってマオちゃんを見たら、マオちゃんは猫相手に出す「るううう」といううなり声を出して、シッポを太くして私に向かってきた。
顔つきも、いつもとちょっと違って猫同士の顔になってる。
モンちゃんも小さいときよくこうして遊んでた。私と対峙してボッと毛を膨らませて背中を高くして、横っ飛びしていた。
ビーは四つんばいの私をひきつれて練り歩くのが好きだった。
みんな私が四つんばいになっただけで、猫仲間として認めてくれるようなとこがある。簡単に。
マオちゃんのるうううは嬉しかった。
うーんハンサム!
ほんとに書くこともない平穏な毎日なわけで、こんな日々が遠かった2年前までのことを思うと、この何もなさをひしひしとかみしめて生きたいものだ。ゲロもなければ下痢もない、投薬もホエキもない、食欲に一喜一憂することもない、がつがつご飯を食べてくれて、ただ一緒に遊んでればいい、疲れたら一緒にゴロゴロすればいいだけの毎日を。
マオちゃんは遊びざかりでヒモふりまわして投げて遊んでも遊んでも全く疲れない。ヒモをくわえてあっち行ったりこっち行ったり、私の前にポトリと落としたり。
モンちゃんは相変わらず、寒い夜に庭に出たり入ったり出たり入ったり。
海水はここ数年なかったほどチンチンに冷たくなって水から出ると霜焼けになりそうだ。
先週末は江の島に行った。
ほかの季節ほど人が多くなくて良かった。寒さなんて気にならないカップルくらいしかいない。
脇道から一気に上まで行って、身体が暖まり、気持ち良かった。細胞が、とくに肺のあたりが、笑ってる気がするほど。
紅梅も満開になったし、沈丁花を待つばかり。