なぎのあとさき

日記です。

秋猫、一村、パワーズ

2024年11月14日 | 日々のこと

なかなか写真も撮らせてくれないお嬢たま


気のいい兄猫


朝、駐輪場に出て好きなだけごろごろさせてる間、私も座り込んで本読んでる
パワーズのオーバーストーリー
いろんな木と人との関わりを描いた小説で、登場人物のほとんど賢い


ゆるい陽射しも気持ちがいい


迫力のごろりん


駐輪場に行く前は庭をさんざんぶらぶらしていた


獅子舞みたいな顔でトレニアをかじる坊や


菊がたくさん咲いたのは嬉しいんだけど秋は庭中がボサボサに伸び放題で、写真撮る気になれなかった


先週は冬かよと思ったけど、また日中半袖でいいくらいに戻った

お嬢も庭に出てるんだけど、素早く逃げ回って写真が撮れない

殿ビーの夢
旅先に猫全員連れてきていて、殿ビーは宿の外に行っている
風呂に入ってたら殿が戻ってくるが、シッポと右前足がない
殿は痛そうでもないし元気に私のとこにくる
ビーのことが心配で探しに行く
そのへんにいた人に、危険人物がうろついてると聞いて焦り、ビーを探したら、すぐに見つかる
ビーは無事で、抱っこして連れ帰り、殿をこの辺の病院に連れてくか、戻って主治医につれてくか考えてる夢
ほかの猫たちは宿のベンチの下の暗がりにみないた
怖い変な夢だったけど、殿とビーの重みや手触りや温もりがしっかり残る夢だった

週末はやっと、田中一村@都美
ペース配分間違えたというかあんなに展示数が多いと思わずはじめからじっくり見てたら肝心の奄美につく頃には疲れてるし腰痛いし時間ないし
300点は多すぎる

掛け軸の枠内にぎっしり描き込まれてる作品が多かった
余白がほとんどないので、構図的にはいわゆる日本画の美とはちがう方向な気がするけど、構図よりも植物や鳥、風景の生命力の表現を優先するような、先だって観たモネの晩年の描き込みに通じるような、枠におさまりきらない自然の大きさ、パワーを感じた

奄美に入ってからの絵は構図も洗練されて葉の1枚にダイナミックな生命力を宿す南の島の植物たちの姿が、観てて楽しかった
が、そのフロアに辿りつく頃には疲れきっていた
物販も充実してたのに閉館です閉館ですと何度も急かされた


ここにないけど忍冬(スイカズラ)とオナガの絵もめちゃ好きだった
この日は財布を忘れたので、好き勝手買えなかったし
TはTでスマホ忘れていた
帰りはまた銀座に出てはしご

月曜日は秋の懐石ランチ


しめのお食事は鶏ごぼうのおこわ
大将サービスで具が多め
デザートも2品、ほかにもいろいろと多めにしてくれた


マダイが黄金に輝く焼き物


蕎麦しんじょうのお吸い物


前菜、全部美味しかった
お店はコロナ明けてからずっと忙しそうで、連日お昼は満席らしくて大将もご機嫌だった
手伝いに来いよ!と何度もいわれるけど私はひまそうに見えて全然時間がない


朝から晩まで小刻みに猫たちのお相手をしてるので

ドラマはネトフリで不適切にもほどがある、予想を超えて面白かった
当たり前だった昭和の先生や上司のハラも、何でも善悪に分けては悪を糾弾する令和のポリコレ社会も、そこから抜け出して見ればなんか笑える
生きづらい世の中なのは笑って済ますべきことじゃないけど、社会の善悪から距離をおいて小さな思考を重ねていれば心の自由を守ることができる、というのは今月の巨匠連載より

ここに書き忘れてたけど先月の連載にあった、
「無価値さ、無意味さを含めて目の前にいる人をまるごと肯定する」は非常に大事なフレーズ
「形而上学はメタフィジックスのメタで物理的なものは時間の影響を受けるが形而上学は時間の外にあるから影響を受けない」というのも

ともあれ最終回でうるっとくるドラマなんて久しぶり
クリーピーの主題歌もよかった

本はパワーズのほかにパゾリーニ詩集と、大江チェンジリング

以下、途中で内容忘れそうなパワーズメモ

ニックと栗の木

祖父の代から写真を撮り続けてきた庭の栗の木

外来のウイルスにアメリカじゅうの栗の木がやられても生き残る

これのおかげで、世界が違って見えるだろ?


ミミと扶桑の木

中国系のミミは父から、翡翠の指輪を託される

未来を意味する桑の木を象った指輪


アダムとカエデの木

アダムの父は4人の子どもたちそれぞれにちなんで木を植える

アダムはカエデ

子どもの頃は1人で、拾った抜け殻や水晶をコレクションする

が、母にコレクションを捨てられ、父に腕をひねられ、カエデの木にのぼり、そこにいるたくさんの生き物たちに驚く

アリにマニキュアで印をつけて行動の研究をする

高3のとき、同級生に頼まれて心理学のレポートを書いていて「私たちの中にいる類人猿」という本に出会い、著者に手紙を書いて、返事をもらう


レイとドロシーとオーク

マクベスの芝居で共演したふたり

毎年結婚記念日に、何か植える約束


ダグラスとモミ

囚人から新兵になったダグラスは飛行機から落ちてボダイジュに助けられる

ダグラスモミの植樹の仕事につく

木々は原生林を伐採する者どものものになる

苗木に話しかける

がんばれよ、百年か二百年のこと、おまえたちには朝飯前だろ

おれたちさえいなくなれば、だれもおまえたちに手出しするやつはいない


ニーレイとオーク

インド系の親子

ニーレイは父のためプログラムをノートにかきつけるが、授業中に先生に没収される

帰りに木に登って落ち、脊髄を骨折する

車椅子生活になり宇宙ゲーム作りに没頭する

あるとき大学の中庭で、植物たちの天啓を受ける


パトリシアとヤマナラシ

幼いころから森の木たちと遊んできたパトリシア

森の木々がお互いに助けあっているか、枯れた木が、生き物たちにとってどれほど役にたっているかを地道に調べて暮らす

時には研究室を与えられ、時には山小屋にこもって木とすごす

同士のチームに出会い、デニスにプロポーズされる


オリヴィアとイチョウ

学生のオリヴィアはいろいろとかけ違えてトリップからの感電死?

イチョウの存在に気づきもしない人生やいかに

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